
セルフトークとは何か?セルフトークとは、人生を変える言葉の技術です。もし、あなたがビジネスパーソンやスポーツ選手、受験生であれば、セルフトークを身に着けておくべきです。
なぜなら、セルフトークは、ビジネスパーソンからスポーツ選手、受験生まで結果を出したいすべての人に知っておいて欲しい技術だからです。
この記事では、
- 人の能力を引き出す専門家の私(コーチ)が
- セルフトークの意味や効果、使い方を知ることで
- 仕事やスポーツ、勉強で成果を出す方法を解説します。
セルフトークは、目標達成だけではなくて、人間関係や恋愛にも使える非常に優れた技術です。なので、セルフトークは人生を変える言葉の技術といっても過言ではありません。
それでは、セルフトークとは何か意味や効果、方法について解説していきます。
セルフトークとは何か、その意味とは
セルフトークとは、心の中のつぶやきのことです。私たち人間は、1日に4万回から6万回くらい心の中で呟いていると言われています。物凄い数ですよね。これだけの数のつぶやきが、ネガティブなものだったとしたら…。明らかに、良くないですよね。
なんとなくでも、セルフトークの意味と重要性を実感して頂けましたでしょうか。
では、なぜセルフトークが重要かというと、私たち人間は言葉によって感情や行動が影響を受けるからです。
人間は、ある刺激(=何かしらの出来事)に対して、言葉を使って認識し、思考します。その結果、どのような認識や思考かによって、感情と行動が違ってくるということです。
例えば、ミスをした時。ミスしたことをどう認識し、思考するかで、その後の感情と行動が変わります。
つまり、セルフトークをコントロールすることによって、認識や思考を変えることができれば、感情や行動も変わるということです。
セルフトークの効果とは
セルフトークは、心の中でのつぶやきだという意味をご紹介しました。では、セルフトークにはどのような効果があるのでしょうか?
セルフトークの7つの効果
セルフトークの効果を具体的に挙げると、次のような効果があります。
1.メンタルが安定する。
セルフトークをマネジメントできるようになると、不安や恐怖が軽減し、メンタルが安定するといった効果が得られます。
2.モチベーションが上がる。
セルフトークのマネジメントを行うと、モチベーションが上がります。その理由は、言葉によって自分の感情を動かすことができるようになるからです。
仕事のモチベーションを上げたい方には、『仕事のモチベーションを上げる方法』について別記事で解説しているので参考にして下さい。
3.集中力が上がる。
セルフトークのマネジメントができるようになると、集中力が上がるという効果が得られます。それは言葉によって、どこに集中するかをコントロールできるようになるからです。
4.行動力が上がる。
セルフトークのマネジメントを行うようになると、行動力が上がるという効果が得られます。言葉によって心のブレーキを外すことができ、行動しやすくなるからです。
5.継続力が上がる。
セルフトークのマネジメントを続けると、メンタルが安定することによって、継続力も上がります。
継続力を高めるには、習慣化が必須です。『習慣化を成功させる方法』について別記事で解説しているので参考にして下さい。
6.思考力が上がる。
セルフトークの効果は、思考力も上がります。人は言葉によって思考します。なので、言葉をコントロールできるようになることで、思考力も上がります。
思考力を高めるためには、思考整理も欠かせません。『思考を整理する技術』を別記事で解説しているので参考にして下さい。
7.自信がつく。
セルフトークには、自信が育つという効果もあります。自信は言葉によって影響を受けます。言葉をマネジメントできるようになると、自信にも良い影響を与えることができます。
セルフトークの効果が出るメカニズム
このようにセルフトークには様々な効果があるのですが、セルフトークを行うことでどのようなメカニズムが働くのでしょうか。
簡単に表現するなら、「セルフトークを変える→感情や思考が変わる→行動が変わる→結果が変わる→人生が変わる。」といったメカニズムが働いています。
もう少し簡略化すると、「セルフトークの改善→パフォーマンスの向上→成果」というように影響が及ぼされていくということです。
セルフトークは、このように自分の能力を最大化してくれます。なので、仕事やスポーツ、勉強はもちろん、人間関係や恋愛でも非常に有効なスキルと言えるのです。
セルフトークの技術11選
それでは、セルフトークの具体的なやり方についてご紹介していきます。これから紹介するのは、すぐに使えるセルフトークの技術です。
かなり効果があるものを厳選しましたので、ぜひすべてをマスターして、仕事やスポーツ、勉強、人間関係、恋愛に活かしてほしいと思います。
セルフトーク技術1:まずセルフトークをメモする
まずは自分のセルフトークに気づくことです。自分のセルフトークに意識を向けることを日々の習慣にしてみて下さい。そのために、セルフトークをメモする習慣をつけましょう。
ネガティブなセルフトークや、気になったセルフトークをメモするだけで十分です。
そうやって、セルフトークに気づき、記録するのは、非常に非常に重要な技術です。
なぜなら、セルフトークに気づけないと、コントロールできないからです。
例えば、セルフトークに気づけないと、知らぬ間に、ネガティブなセルフトークが暴走し続けてしまいます。実際に、セルフトークというテクニックを知らないが故に、自分のセルフトークを暴走させている人は多いと思います。
なので、今、自分がどのようなセルフトークをしているのか?を常に意識しましょう。
自動的にセルフトークに意識を向けるコツとしては、冷蔵庫やスマホ、ドア、トイレ、PCなどの普段目にする場所に「今、どんなセルフトークしてる?」と張り紙やメッセージが出るようにしておくことです。そして、ネガティブなセルフトークであえれば、メモとして記録を残しておくようにしましょう。
そうすれば、自然と意識できるようになっていきます。
セルフトーク技術2:ネガティブからポジティブに変える
セルフトークに気づけるようになったら、ネガティブなセルフトークを、ポジティブなセルフトークに変えるように練習してみましょう。
やり方は、簡単です。
例えば、「失敗→経験」「ミス→改善機会」「しんどい→トレーニング」「不安→挑戦」「緊張→戦闘モード(集中モード)」というように言葉を言い換えます。
ここでは、単語単位で例を挙げましたが、文章単位で言い換えても構いません。
例えば、「失敗したらどうしよう。→失敗は経験になる。」「どうせ上手くいかないんじゃないか。→上手くいくかどうかは自分次第。」というように。
ここでのポイントは、ネガティブな感情が、フラットに、あるいはポジティブになるまで、自分にしっくりくるポジティブセルフトークを当てはめていくことです。
そのためにも、まずはネガティブなセルフトークをメモしておくことが大切です。
セルフトーク技術3:本当はどうしたいの?と自分に聞いてみる
私たちは時に、自分の方向性が分からなくなってしまったり、悩み続けてしまうことがあります。それは、「出口」が見えていないからです。
そんな時は、「本当はどうしたいの?」と自分に問いかけてみましょう。
自分がどうしたいのかを問うことで、自分が望んでいる方向性が明確になります。
セルフトーク技術4:セルフトークを増やす
ここから本格的なセルフトークの技術について解説していきます。その1つが、「セルフトークを増やす」です。
これはどういうことかというと、新しいセルフトークや、別視点のセルフトークを考えてみるということです。
これはあらゆるシーンで使えます。悩んでいる時、問題解決力を高めたい時、発想力を高めたい時、人間関係が上手くいかない時など。
人は、視点が凝り固まってしまうことが多いです。そのため、視野狭窄に陥ることで、柔軟な考え方ができずに、悩み続けてしまったり、アイデアが出てこなかったり、人間関係ですれ違いが起きやすくなります。
だからこそ、「セルフトーク=視点」を増やすことで、考え方を柔軟にします。
「そういう考え方があるんだぁ」「こういう考え方もあるよね」というように視点(=セルフトーク)をとにかくたくさん増やしていくことで頭を柔軟な状態にするのです。
セルフトーク技術5:客観的セルフトークをする
客観的セルフトークは、もし自分と同じような人がいた時に、自分が何と声をかけるかを想像しながら行うセルフトークです。
例えば、自分がミスをして失敗してしまった。そんな時に、自分だったら、その人にどういう声をかけるだろう?と客観的に考えてみます。
別の例を挙げるなら、恋愛が上手くいかない時。そんな時に、自分だったら、その人にどういう声をかけるだろうと客観的に考えてみます。
そうやって、自分を客観視することで、適切なセルフトークができるようになる技術が客観的セルフトークです。
まるで自分がカウンセラー、コーチ、コンサルタントになったつもりで、自分自身を客観的にみて、声掛けをしてみて下さい。
セルフトーク技術6:偉人のセルフトークをコピーする
悩んでいる時や、問題解決力を高めたい時には、偉人のセルフトークをコピーするのもおすすめです。
偉人のセルフトークをコピーするというのは、「もし○○さんであればどう考えるだろうか?」と、周囲の優秀な人や著名人、偉人になったつもりで思考してみるということです。
そうすることで、新しい視点が得られます。
予め、模倣する人を5人くらい決めておいてもいいでしょう。自分の周囲で優秀な人、著名人、偉人など、それぞれ立場の違う人や、専門分野の違う人を複数人ピックアップしておいて、悩んだ時や、問題解決が必要な時に、彼らの思考を真似てみるのです。
セルフトーク技術7:不安や悩みを先延ばしにする
不安や心配、悩みについて考え始めると、なかなか目の前のやるべきことに集中できなくなってしまいます。
そんな時は、「一旦、悩むのを止めて、また後で考えよう!」というセルフトークを使うことです。
つまり、不安や悩みを感じたら、その事について考えるのを先延ばしするのです。
これは、セルフトークのトレーニングだと思って続けてみて下さい。
そうすることで、目の前のやるべきことに集中する力が養われていきます。
セルフトーク技術8:過去ではなく未来について考える
「あの時に~すべきだった」「どうして~をしてしまったんだろう」と過去について悩むこともあるでしょう。
そういう時は、「じゃあ、これからどうするか?」というセルフトークを使いましょう。
過去について考え続けても、前に進むことはできません。私たちが生きている以上、考えなければいけないことは「これまでにどうすべきだったのか?」ではなく「これからどうするか?」です。
過去から未来に焦点を変えることで、前に進めるようになります。
まずは常に、自分の使っているセルフトークが過去に向けてなのか、未来に向けてなのかを意識してみてみるところから始めてみて下さい。
セルフトーク技術9:自己否定を止める。
「やろうと思っていたことができなかった時」「目標を達成できなかった時」「上手く行かないことがあった時」、そんな時に自己否定してしまっていませんか?
自己否定は、まさに自分を否定するセルフトークを使っていることを意味します。
そして自己否定をすると、やる気が下がる、行動しなくなる、さらにやる気が下がる、そして何事も始めから諦めてしまうようになる、といった負のスパイラルに陥っていきます。
なので、自己を否定するセルフトークは何としても止める必要があります。
そのためには、まずは自分を否定するセルフトークを使っていることに気づくこと。そして、「では、これからどうするか?」といった未来に向けて改善を促すセルフトークを行うことです。
セルフトーク技術10:断定形で言い切る。
行動力を高めるためのセルフトークの使い方をご紹介します。その方法は、断定形で言い切ることです。
「~できればいいなぁ」「~しようと思う」「できれば~します。」ではなく、「(絶対に)~する」と言い切るのです。
ちょっとした言葉の違いですが、言い切ることは脳に強い刺激を与えます。その結果、脳は行動を促してくれます。
なので、行動力を高めたい場合は、強く言い切るようしましょう。
セルフトーク技術11:他人に対するレッテルを変える
セルフトークは人間関係にも使えます。例えば、私たちは他人に対してレッテルを貼ってしまいがちです。
「あの人は~ができない」「あの人は頑固そうだな」といった感じです。
そうやってレッテルを貼ってしまうと、それを前提として相手と接するようになります。その結果、人間関係のトラブルを招きやすくなります。
このレッテルを良い意味でも、悪い意味でも注意が必要です。
例えば、「あの人は優しいからきっと何でも言うことを聞いてくれるに違いない」というレッテルを貼っていれば、そういう過度が期待によってトラブルが発生する可能性もあるでしょう。
あなたが身の周りの人に対してどのようなセルフトークを使っているでしょうか?どんなセルフトークを使うべきでしょうか?
そうやって他人に対するセルフトークから、どのようなレッテルを貼っているのかを分析し、人生がより良くなるように変えていく必要があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ここまでセルフトークの意味や効果、具体的なやり方について解説してきました。
他にも言葉の技術ついてまとめた記事があるので、そちらもご参考下さい。