
質問力を高めることは、確実にあなたの人生を変えてくれます。私自身、質問について学んだ経験から心からそう思います。私はコーチングという質問を活用して、人の能力を引き出すお仕事をしています。つまり、質問のプロと言えます。
この記事では、質問のプロが質問力を高めることで、人生を変える方法を教えます。実際、あなたが質問力を高めると、仕事でも恋愛でも有利になります。
仕事であれば、コミュニケーションが上手くいき、人間関係が良くなりますし、ミスも減り、周囲の人達の協力を得ることもできます。
また、恋愛であれば、会話が弾みますし、人間関係を深めることができます。
とにかく質問力を高めることは、あなたの人生を変えてくれます。なので、あなたが質問力を高めたいと思うのであれば、必ずこの記事を最後まで読んで下さい。
この記事の特徴は、質問文やテクニックよりも思考法を解説していることです。巷にある本やネット記事では、質問文やテクニックばかりが解説されています。そういった知識も必要でしょう。
ですが、
- 質問文を覚えるのは大変だなぁ…。
- テクニックを知ってもいつ使えばいいのか分からない…。
こういったことで悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
だからこそ、質問のプロである私が『質問の思考法』を教えます。しかも、知っているだけで今すぐにでも質問力が上がる方法を教えます。
あなたが質問の思考法を身に着ければ、その場で、自分で質問を作り、使えるようになります。そのレベルまで質問力が高まるということです。
それでは、質問力を高める方法について学んでいきましょう。
質問力が人生を変える理由 ~仕事、恋愛に必須スキル~
なぜ、質問力が人生を変えるのか?まずは、ここから学んでいきましょう。とにかく質問力を身に着けることは、人生で役立ちます。具体的には次のようなメリットがあるからです。
- 人間関係が良くなる
- 仕事が上手くいく
- 良い結果を出るようになる
1つずつ解説していきます。
質問力が人生を変える理由1:人間関係が良くなる
質問力が人生を変える1つ目の理由が、人間関係が良くなることです。質問は、コミュニケーションを円滑にしてくれます。また、質問を考えることは、相手を考えることに繋がります。
例えば、「こんな質問をしたら、相手はどう思うだろう?」というように、きちんと質問をしようと思ったら、相手のことを考えて質問をしなければいけません。
そのため、質問が上手になると、相手のことを理解することができるようになり、良好な関係性を作れるようになります。そのため質問力を高めると、仕事でも、恋愛でも、人間関係が良くなります。
質問力が人生を変える理由2:仕事が上手くいく
質問力が人生を変える理由の2つ目は、仕事が上手くいくということです。質問を上手に使うと、相手から情報を教えてもらうことができます。また、相手に動いてもらうこともできます。
言い方を変えると、質問力がある人は、他人から情報を引き出し、他人を動かすことができるということです。
仕事が上手く行くためには、仕事が有利になるような情報を知る必要がありますし、他人に動いてもらう必要があります。
それが実現できる1つのスキルが、質問力ということです。
質問力が人生を変える理由3:良い結果を出るようになる
質問力を高めるということは思考力を高めることに繋がります。なぜなら、思考というのは、「問いを立てる→答えを作る」の連続で成り立っているからです。
例えば、自分の頭(心)の中で「お腹減ったなぁ…。何を食べようかな?」と問いを立てるから、「今日のお昼は、パスタにしよう」といった答えが出てきます。
このように思考は、問いと答えの2つから成り立っています。なので、質問力を高めるということは、問いをコントロールし、より良い答えを作ることができるようになるということです。
つまり、「質問力の向上→思考力の向上→成果が出る」といったプロセスによって、仕事でも、恋愛でも良い結果を生みやすくなるということです。
質問力を劇的に高める思考法
では、質問力を高めるメリットについて学んだところで、どうすれば質問力を高めることができるのかを解説していきたいと思います。
実は、質問集やテクニックだけを学んでも質問力は向上しません。これは冒頭でもお伝えしましたね。
その理由は、質問文やテクニックを学んでも考え方を知らないと、どこで、どうやって使えばいいのか分からないからです。なので、結局は、質問文やテクニックを学んだものの使えないままという事態を招いてしまいます。
だからこそ、この記事では、質問の思考法を解説したいと思っています。
質問の思考法を知れば、どこで、どうやって使えばいいのかが分かります。つまり、実践で使える本物の質問力を手に入れることができるということです。
なので必ず、この記事で、質問力を高める考え方を学んで欲しいと思います。
では、具体的にどのような考え方を持てば質問力が向上するのでしょうか?そのことについて、次章で詳しく解説します。
【注意】質問力は「質問」より「○○」
実は、質問力は質問を学んでも向上しません。実は、質問で大切なのは質問ではありません。質問よりも重要なことがあるんです。
それが、
- 環境
- 聞き手
- タイミング
- 聞き方
- 意図
といった5つの要素になります。
質問は、この5つを意識して行う必要があるということです。言い方を変えれば、日頃からこの5つを意識しながら質問するだけで、質問力が上がります。
では、なぜ5つの要素が重要なのでしょうか?そのことについて1つずつ解説していきます。
ルール1:質問力は質問より環境
質問力は質問より環境が大切です。つまり、どんな質問をするかよりも、そもそもどこで質問するかの方が重要だということです。どんな質問をしようと、そもそも答えづらい環境であれば、質問の意味がなくなるということです。
例えば、周囲に人がいるカフェなどで、自分のコンプレックスについて質問されても、答えづらいはずです。
このように質問する側は、相手が答えやすい環境を作る必要があります。環境作りを意識するだけでも質問力は向上します。
実際、プロのコーチやカウンセラーは環境作りを意識しています。具体的には、オンライン通話サービスや会議室などの1対1で話せる環境を使ったり、ホテルのラウンジなど他人の話が聞こえづらい環境を使ったりしています。
ルール2:質問力は質問より聞き手
質問力は質問よりも聞き手が重要です。つまり、どんな質問をするかよりも、誰が質問するかが重要だということです。
例えば、嫌いな人から質問をされても、きちんと考えて、答えようとは思わないですよね。
あなたも怖い上司に質問されて、萎縮してしまい、考えてもなかなか答えが出なかったという経験があるのではないでしょうか。
相手との関係性や立場を理解し、人間関係の構築をしっかりと行うようにするだけで質問力が向上します。逆に、相手との関係性や立場を理解せずに、ただ質問しても本来の効果は得られないでしょう。
企業研修などでコーチングを学んだけど役に立たなかったという方は、質問にだけ頼ってしまい、関係性づくりに意識が向いていないケースがあります。
ルール3:質問力は質問よりタイミング
質問力は質問よりタイミングが重要です。つまり、どんな質問をするかよりも、いつ質問するかが重要だということです。
例えば、相手が考えている最中に、次から次へと質問しても、相手は考える時間がないので、まともに答えられません。それでは、質問する側にとっても、質問の効果がなくなるので損です。質問が上手な人は、じっくりと相手の話を聞き、タイミングを見計らって質問します。
いつ質問すべきなのかタイミングを意識するだけで、質問力は高めることができます。
ルール4:質問力は質問より聞き方
質問力は質問より聞き方が重要です。つまり、どんな質問をするかよりも、どんなふうに質問するのかが重要だということです。
具体的に言えば、どんな表情で、どんな態度で、どんなトーンで質問するかが重要だということです。
例えば、眉間にしわを寄せて怒った表情で、腕を組みながら、投げつけるように「どうしたらいいと思いますか?」と質問されても、相手は怒られている気分になって、萎縮してしまうでしょう。当然、良い答え(アイデア)も出てこないでしょう。
このように聞き方に意識を向けずに、質問だけしても、質問の効果が発揮されません。
聞き方に意識を向けるだけで、質問力は高めることができます。
ルール5:質問力は質問より意図
質問力は質問より意図が重要です。つまり、どういう質問をするかよりも、どういう意図を持って質問するかの方が重要だということです。
要するに、目的を持って、質問しましょうということです。
例えば、相手の考えを知りたいのに、「あなたAだと思いますか、Bだと思いますか?」という質問は、悪い質問です。
具体的に例を挙げると、仕事であれば「この企画と、あの企画だったらどっちがいいと思う?」、恋愛であれば「パスタが好きですか、ラーメンが好きですか?」といった質問です。
相手の考えを知りたいという目的があるのであれば、AかBという答えが限定された質問ではなく、「あなたはどうした方がいいと思いますか?」「あなたが好きな料理は何ですか?」といった答えが限定されていない質問の方がいいわけです。
このように「質問の意図=目的」を明確にしていないと、悪い質問をしてしまうことがあります。
意図を意識するだけでも質問力は高まります。
このように質問力を高めようと思ったら質問よりも意識を向けるべき要素があるということです。まとめると、質問よりも「環境」「聞き手」「タイミング」「聞き方」「意図」の5つが大切だということです。
それでは、いよいよ質問力を今すぐ高める方法について、次章で具体的なやり方を解説していきます。
質問力を今すぐ高める15の方法
ここからは質問力を今すぐ高める具体的な方法についてご紹介していきます。
本気で質問力を高めたいという方は、今日からしばらくは毎日この記事を見て、できたかできていないか、チェックリストのように確認するのを習慣にしてみて下さい。
必ず質問力が向上していきます。
質問力を高める方法1:常に、質問の5W1Hルールを考える
質問力を高める方法の1つ目は、常に、質問の5W1Hルールを考えることです。質問の5W1Hルールとは、前章で紹介した質問の要素を意識するということです。
- どこで(where)=環境
- 誰が(who)=聞き手
- いつ(when)=タイミング
- どんなふうに(how)=聞き方
- なぜ(why)=意図
- 何を(what)=質問文
前章では、「環境(where)」「聞き手(who)」「タイミング(when)」「聞き方(how)」「意図(why)」だけを紹介しました。そこに「質問文(what)」を加えたものを、質問の5W1Hルールと呼んでいます。
(質問の5W1Hルールは、私が勝手に呼んでいます。)
常にこの5W1Hを意識するだけで、質問力が上がります。「どこで」「誰が」「いつ」「どんなふうに」「なぜ」「何を」質問するのか、今日から意識してみて下さい。
具体的には次のように考えるといいでしょう。
- 環境(where)=質問する環境は適切か?
- 聞き手(who)=まず相手に信頼してもらえているか?
- タイミング(when)=質問するタイミングは適切か?
- 聞き方(how)=どんな聞き方(態度、表情、トーン)をすべきだろうか?
- 意図(why)=質問の目的は何か?
- 質問文(what)=どんな質問をすべきか?
こういったことを常に意識するようにしましょう。これらは今すぐできることです。
環境が適切じゃないと思ったら、適切な環境に移動すればいいです。
相手に信頼してもらえていないなら、まずは自分を信頼してもらうことに集中すればいいです。
いつ質問をすべきかタイミングを考えるだけでも、相手を配慮したタイミングで質問できるようになります。
態度や表情、トーンを意識するだけで、相手が答えやすい聞き方ができます。
質問の目的を考えてから質問するだけでも、良い質問をしやすくなります。
質問力を高める方法2:質問の目的から逆算する
質問力を高める方法の2つ目が、質問の目的から逆算することです。これは、先ほどから紹介している「意図(why)」を明確にして、そこから逆算した質問をしましょうということです。
これができるようになると、効果的な質問を選択し、自分で質問文を作ることができるようになります。
そのためには、まずは質問の目的を意識しながら質問をすることです。
具体的な質問の目的に合わせた質問の作り方は、次項から詳しく解説していきます。
質問力を高める方法3:知りたいか、確認したいかで質問を選ぶ
質問力を高める方法の3つ目は、知りたいか、確認したいかで質問を選ぶことです。
質問には、オープンクエスチョンと、クローズドクエスチョンがあります。
オープンクエスチョンは、「あなたが好きな食べ物は何ですか?」というような答えの選択肢が制限されていない質問です。
一方、クローズドクエスチョンは、「あなたはパスタが好きですか、ラーメンが好きですか?」というような答えの選択肢が制限されている質問です。
あなたの質問の目的が、相手の考えを知りたいのであれば、オープンクエスチョンを使います。例えば、「あなたはこの企画についてどんなアイデアをお持ちですか?」といった質問をします。
一方、あなたの質問の目的が、何かの確認をするのであれば、クローズドクエスチョンを使います。例えば、「企画Aと企画Bはどちらがいいと思いますか?」「この企画書の提出は、○月○日○時まででよろしいですね?」「この内容でいいですか?」など。
このように目的に応じて、相手に話してほしい(=自分が知りたい)のであればオープンクエスチョンで、確認したい時だけクローズドクエスチョンと覚えておくだけで、質問の使い分けができるようになり、質問力が上がります。
質問力を高める方法4:質問の焦点を意識する
質問力を高める方法の4つ目が、質問の焦点を意識することです。質問の焦点とは、質問がどこに、どれくらいの範囲でスポットライトを当てているかです。
例えば、「どうして君は仕事ができないんだ?」という質問は、相手のネガティブな要素にスポットライトを当てています。一方、「これからどうすれば良くなっていくと思いますか?」という質問は、ポジティブな要素にスポットライトを当てています。
当然、どこにスポットライトが当たるかで、相手の反応、答えが変わります。
なので、質問の焦点を理解しておくことは非常に重要です。
先ほどの例で言えば、「どうして君は仕事ができないんだ?」と質問されても、威圧されているように感じてしまい、萎縮してしまいますし、気分的にも落ち込んでしまいます。
一方、「これからどうすれば良くなっていくと思いますか?」という質問であれば、改善策を考えることでき、また萎縮したり、気分的にも落ち込まないのではないでしょうか。
質問の焦点は、「ポジティブ⇔ネガティブ」「過去⇔現在⇔未来」「自分⇔自分以外の他人や環境」「原因(理由)⇔解決策」といったことが挙げられます。
こういった質問の焦点を意識し、その質問がどこにスポットライトを当てているかを意識するだけでも、適切な質問を選ぶことができるようになり、質問力が高まります。
質問力を高める方法5:自分のためか、相手のためかを意識する
質問力を高める方法の5つ目が、自分のためか、相手のためかを意識することです。相手のためだと思いながらも、自分のための質問をしてしまっているケースがあります。
例えば、「どうしてミスしたの?」という質問。この質問は一見、相手を思いやっているように思えますが、実際は自分が持つ相手への怒りや不信感を満たすための質問であることが多いです。そうではなくても、質問された相手は詰められているように感じ、答えづらくなるケースが多いでしょう。
なので、「相手のため」の質問であれば、他に良い質問があるはずです。例えば、「次からどうすればミスをしなくなると思いますか?」という質問です。
このように自分のための質問であれば、どういう質問をすべきか。相手のための質問をするなら、どういう質問をすべきかを考えましょう。
そうやって、自分のためか、相手のためかをしっかりと区別するだけで、より良い質問をしやすくなり、質問力が上がります。
質問力を高める方法6:答えを誘導しない
※今後、更新予定。お楽しみに!