
センスを磨くための具体的な方法をご紹介します。それはたった1つのことを気をつけるだけでできます。
なので、あなたがファッションセンス、デザインセンス、ビジネスセンス、スポーツセンスなど、○○センスを身に着けたいのであれば、ぜひ最後までお読みください。
才能に頼らない再現性のあるセンスの磨き方が分かります。
センスは才能じゃない。センスは磨くことができる。それがコーチである私の考え方です。
目次
センスを磨くたった1つの方法
センスを磨くには、たった1つのことに気をつけるだけです。それは、センスという言葉を使わないことです。
これがセンスを磨くために、とてもとても重要です。
なぜなら、私たちはセンスという曖昧な言葉を使うことによって、「センスとは具体的に何なのか?」と、センスの正体を考えることを怠ってしまうからです。
言い換えるなら、センスという曖昧な言葉が、「理想の成果に繋がる要因は何のか?」「優れた状態を作り上げる要因は何なのか?」といった、因果関係を考えるための私たちの思考力を奪ってしまうのです。
「センスのある人とない人は何が違うのか?」「センスの良い物と、そうでない物の違いは何なのか?」といったことを考えなければ、センスを磨くことはできません。
センスを才能のせいにして、考えることを怠ってはいけないのです。これが、センスという言葉を使わないということの言葉に込められた本当のメッセージです。
センスを磨く具体的な方法
では、具体的にセンスを磨く具体的な方法はどうすればいいのでしょうか?
具体的には、「○○センスとは何か」と分析し、言語化することです。
つまり、センスを磨くのに必要なのは、分析力と言語化力ということになります。
センスを磨くのに必要な「分析力」
センスを磨くのに必要なのは分析力です。分析によって、センスの正体を突き止めることが必要だからです。
つまり、その分野において成果を出すあるいは、優れた状態を作り上げるためにどんな要因が関係しているのかを分析するということです。
具体的な方法は、後述します。
センスを磨くのに必要な「言語化力」
センスを磨くためには言語化力も欠かせません。言語化によって、再現性のある知識にする必要があるからです。
センスという言葉だけでは、再現性はありません。「センス」という曖昧な言葉で片付けてしまうと、結局、曖昧なまま放置されることになります。
つまり、センスという言葉でしか語れない状態というのは、知識というツールにはなっていないことを意味しています。
だからこそ、言語化することで、再現性のある知識というツールに落とし込むことができます。
センスを磨くのに必要な「情報量」
そして、センスを磨くには、分析力と言語化力だけでは足りません。
そもそも分析するための素材となる情報が必要です。
具体的に言えば、知識や経験、他人の事例などです。つまり脳の中に、サンプル数(参考にできる情報)がどれだけあるかで、どのくらいの精度で分析できるかが決まるということです。
知識もない、経験も少ない、他人の事例も知らないようなサンプル数(情報量)がほとんどない人が、いくらセンスについて考えても答えを出すことはできないということです。
センスを磨くために目指すべきゴール
はじめに書いたように、センスを磨くためには、センスという言葉を使わないことです。つまり、これがゴールです。
例えば、「ファッションセンスって何?」「ビジネスセンスって何?」「デザインセンスって何?」「営業センスって何?」と問われた時に、センスという言葉以外で語れるようになっているかどうかがゴールです。
センスという言葉を使わないで説明できるようになっている状態というのは、「○○センス」を分析し、具体化できていると言えます。
こうなれば、センスを磨くために具体的に何をすべきなのかが自ずと見えてきます。
センスを磨くためのテクニックまとめ
では、さらに具体的なセンスを磨くためのテクニックについてご紹介します。
知識を増やす。
センスを磨くには、まずは知識を増やすことです。できるだけたくさん。
経験を増やす。
センスを磨くには、とにかく経験することです。
「センスを磨きたいければ、良いモノに触れなさい」と一般的に言われることがあります。それは経験を増やすことで、サンプル数(脳内の参考情報)を増やすためです。
事例を増やす。
センスを磨くには、事例を増やすことです。他人の失敗事例・成功事例をとにかく知ることです。これもサンプル数(脳内の参考情報)を増やすためです。
因数分解をする。
センスを言語化する際には、因数分解を使うのが便利です。因数分解といっても難しくはありません。
「○○センス=○○×○○×…」と表現するだけです。
例えば、この文章では、センスとは、情報量と分析力と言語化力が必要だと主張しています。これを因数分解で表現すると、「センス=情報量×分析力×言語化力」ということになります。
では、別の例を出しましょう。
「ファッションセンス=シルエット×素材×色」と表現できるでしょうか。
(※著者はファッションの専門家ではないので、情報量が足りません。なので、これはあくまで例として考えて下さい。)
マインドマップを書く。
センスを磨くにあたって言語化するには、マインドマップを使うのも有効です。因数分解だと、「センス=情報量×分析力×言語化力」というように一階層目しか表現できません。
例えば、「情報量=知識×経験×事例」というように2階層目は表現できません。
無理やり表現するなら、「センス=情報量(知識×経験×事例)×分析力×言語化力」。こんな感じになります。
だからこそ、マインドマップを使うと、全体の関係性を言語化しやすくなります。
センスを磨くための手順
では、最後にセンスを磨くための手順をまとめておきます。
- 情報量を増やす。
- 分析することで、因果関係を明確にする。
- 因果関係を因数分解する。(もしくはマインドマップで表現)
- 各要素についてさらに学びを深めていく。
という流れになります。
例えば、ファッションセンスに関して、情報収集をすると因果関係が「ファッションセンス=シルエット×素材×色」ということが分かったのであれば、センスを磨くために学ぶべきことが分かります。
この例で言えば、「シルエット」「素材」「色」について学びを深めることでセンスが磨かれていくということです。
それでは最後にもう一度、センスを磨くには、センスという言葉を使わないこと。