
ネガティブ思考で悩んでいるなら、それを克服しようとする必要はありません。実は、ネガティブ思考はそれほど悪いものではありません。
ネガティブ思考を克服してポジティブ人間になろうとするよりは、自分の持っているネガティブ思考という思考特性を武器にした方があなたの才能として生かせると言えます。
ただ、ネガティブ思考が暴走してしまうと精神的にもきつく、デメリットもあるので、上手にコントロールする方法を学びましょう。
ということで、この記事では、
- 普段、仕事や人生の相談を受けているコーチが
- ネガティブ思考をコントロールし、
- 武器として活かすための方法
について解説します。
ネガティブ思考で悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んで下さい。
まずはネガティブ思考のメリット・デメリットについて解説していきます。ネガティブ思考をコントロールする方法を知りたい方は、第2章から読み進めてください。
目次
ネガティブ思考のメリット・デメリット
ネガティブ思考で悩んでいる方は、ネガティブ思考のメリット・デメリットをご存知でしょうか?
ネガティブ思考のデメリットを知っていれば、事前に対処することができます。またネガティブ思考のメリットを知っていれば、それを活かすことができます。
ネガティブ思考のデメリット
では、まずはネガティブ思考のデメリットから解説したいと思います。
ここではネガティブ思考のデメリットは4つご紹介します。それが次のようなものです。
- 精神的に疲れやすい
- 人間関係で失敗しやすくなる
- チャンスを逃すことが多くなる
- 挫折することが多くなる
1つずつ解説してきます。
【1】精神的に疲れやすい
ネガティブ思考のデメリットの1つ目は、精神的に疲れることです。やはりネガティブに考えれば考えるほど、不安や心配、緊張、恐怖といったネガティブな感情を感じることになり、精神的に疲れてしまいます。
精神的に疲れると余裕がなくなり、他人に当たってしまったり、さらにネガティブに陥ったりと良い事はありません。なので、ネガティブ思考で疲れないように、コントロールする術を身に着けることです。
【2】人間関係で失敗しやすくなる
ネガティブ思考のデメリットの2つ目は、人間関係で失敗しやすくなることが挙げられます。
例えば、「嫌われてしまったのかもしれない」「怒っているのかもしれない」と他人についてネガティブに考えてしまうことで、自分から距離を取ってしまったり、その人に攻撃的になってしまったりと、人間関係を破綻させてしまうような行動を起こしてしまうことがあります。
なので、人間関係を壊そうとしている自分に気づき、ネガティブ思考の罠にハマっている可能性を疑う癖づけが必要です。その上で、これから紹介するネガティブ思考のコントロール法も身に着けて下さい。
【3】チャンスを逃すことが多くなる
ネガティブ思考のデメリットの3つ目が、チャンスを逃すことが多くなるというのが挙げられます。
「失敗したらどうしよう」とネガティブ思考をしてしまうことで、チャンスだと思っても、挑戦できないことがあります。
チャンスを逃す癖が身に着いてしまっていると、勿体ないです。なので、ネガティブ思考をコントロールすることで、チャンスを掴みとれるようにしておく必要があります。
【4】挫折することが多くなる
ネガティブ思考のデメリットの4つ目は、挫折することが多くなるというのが挙げられます。
ちょっとでも思うような結果が出ないと「やっぱり上手くいかないのかもしれない」と思ってしまい、せっかく努力してきたことを諦めてしまうことがあります。
挫折癖が着いていると、何をしても中途半端で終わってしまうので、ネガティブ思考をコントロールする術を身に着けて治す必要があります。
ネガティブ思考のメリット
では、続いてネガティブ思考のメリットについて解説しています。ネガティブ思考のメリットは次のようなものがります。
- 無駄なリスクを負わずに済む
- 気遣いができる
- 事前に準備できる
- 事前に課題を把握し乗り越えやすい
それでは1つずつ解説していきます。
【1】無駄なリスクを負わずに済む
ネガティブ思考のメリットは、無駄なリスクを負わずに済むということが挙げられます。
ネガティブ思考ができる人は、事前にリスクについて心配することができます。なので、事前に危険を回避したり、リスクを減らす選択ができます。
これは良いことです。時にはリスクを取った方いいシーンもありますが、無駄なリスクは取る必要はありません。
それができるのがネガティブ思考の良さです。
【2】気遣いができる
ネガティブ思考のメリットは、気遣いができるというのが挙げられます。
自分がネガティブに感じてしまうからこそ、相手の気持ちを想像し、気づき、対応することができます。
これはネガティブ思考を持っている人の良いところです。
【3】事前に準備ができる
ネガティブ思考のメリットの3つ目が、事前に準備ができることが挙げられます。
ネガティブ思考によって不安や心配をするからこそ、事前に課題やリスクを発見し、事前に対処することができます。
ですが、このネガティブ思考の良いところを理解しておらず、不安や心配を活用していない人も多いです。それは非常に勿体ないことです。
この記事でもネガティブ思考を武器にする方法をご紹介していきますので、ぜひそちらで学んで欲しいと思います。
【4】事前に課題を把握し乗り越えやすい
ネガティブ思考のメリットの4つ目は、事前に課題を把握し、乗り越えやすいというのが挙げられます。
ネガティブ思考によって慎重になるからこそ、課題に気づき、解決していけます。これはネガティブ思考の良いところです。
実はネガティブ思考の人は、ネガティブに考えることで、当たり前のように、危険を予測し、回避したり、乗り越えているのです。
いかがでしたでしょうか?ネガティブ思考のメリットとデメリットについて解説してきましたが、ネガティブ思考が悪いわけではないということをご理解頂けたかと思います。
思考パターンとしてデメリットもあれば、メリットもあるということです。要するに、ネガティブ思考も使い方次第だということです。
ネガティブ思考になってしまう本当の原因
では、そもそもどうしてネガティブ思考になってしまうのでしょうか?
その原因は、「遺伝」と「思考のクセ」です。
ネガティブ思考の原因は遺伝
ネガティブ思考は、人間に備わっている機能の1つです。不安や恐怖を感じることによって、危険から守ろうとしてネガティブ思考が働きます。
例えば、狩猟生活をしていた大昔を想像してみて下さい…。そのころの人間が不安や恐怖を感じなかったとしたら…。毒蛇や猛獣がいる洞窟に入ってしまって、命を落してしまうといったことが起きてしまうわけです。
そうならないために、ネガティブに考えることで身を守ろうとする遺伝的な機能が、まさにネガティブ思考の原因です。
そして人によってネガティブ思考の度合いが違うのは、親からの遺伝の違いによって差があるということです。
ネガティブ思考の原因は思考のクセ
そしてもう1つ、ネガティブ思考の原因があります。それは思考のクセです。
幼少期から周囲の人達の環境や経験によって、思考のクセが着いていきます。その結果、ネガティブに物事を考えてしまう思考のクセが着いてしまいます。
例えば、過去に嫌われてしまってメール(LINE)の返信が返って来なくなったという経験がある人は、相手からの返信が遅いと感じるとすぐに「嫌われてしまったのかな」と不安になってしまいます。
このように過去の経験によって、思考のパターンが出来上がっていて、それが原因でネガティブ思考になってしまっていることがあります。
いずれにせよ、ネガティブ思考は使い方次第で良くも悪くも変わります。なので、ネガティブ思考だったとしても自分を嫌いになる必要はありません。ネガティブ思考を活かすことができれば、それは逆にあなたの才能になります。
というわけで、いよいよネガティブ思考を武器にする方法についてご紹介していきます。
ネガティブ思考を武器にする10の方法
※今後、更新予定。お楽しみに!