
ネガティブ思考をやめたいと思っているなら、この記事でご紹介する改善策を実践してみて下さい。ネガティブ思考を改善することができるはずです。
それどころか、ネガティブ思考を逆に利用することができるようになります。
実は、ネガティブ思考をやめたいと思っていたとしても、それを無理に克服しようとする必要はありません。実は、ネガティブ思考はそれほど悪いものではありません。
ネガティブ思考を克服してポジティブ人間になろうとするよりは、自分の持っているネガティブ思考という思考特性を武器にした方があなたの才能として生かせるのです。
ただ、ネガティブ思考が暴走してしまうと精神的にもきつく、デメリットもあるので、上手にコントロールする方法を学ぶ必要があります。
そこで、この記事では、ネガティブ思考を改善する方法や、武器として活かすための方法をついて解説します。
ネガティブ思考で悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んで下さい。
目次
- ネガティブ思考のメリット・デメリット
- ネガティブ思考になってしまう本当の原因
- ネガティブ思考をやめたい時の改善策14選
- 1.ネガティブ思考をやめたい時は、妄想停止
- 2.ネガティブ思考をやめたい時は、事実思考
- 3.ネガティブ思考をやめたい時は、最悪の想定
- 4.ネガティブ思考をやめたい時は、他人のためを考える
- 5.ネガティブ思考をやめたい時は、紙に書き出す
- 6.ネガティブ思考をやめたい時は、事前対策を
- 7.ネガティブ思考をやめたい時は、小さく進む
- 8.ネガティブ思考をやめたい時は、思考停止
- 9.ネガティブ思考をやめたい時は、後回しに
- 10.ネガティブ思考をやめたい時は、制限時間を設定
- 11.ネガティブ思考をやめたい時は、自己論破
- 12.ネガティブ思考をやめたい時は、行動力に転換
- 13.ネガティブ思考をやめたい時こそ、楽観思考
- 14.ネガティブ思考をやめたい時は、損得勘定
- ネガティブ思考をやめたい人に便利なアイテム
- まとめ
ネガティブ思考のメリット・デメリット
ネガティブ思考で悩んでいる方は、ネガティブ思考のメリット・デメリットをご存知でしょうか?
ネガティブ思考のデメリットを知っていれば、事前に対処することができます。またネガティブ思考のメリットを知っていれば、それを活かすことができます。
ネガティブ思考のデメリット
では、まずはネガティブ思考のデメリットから解説したいと思います。
ここではネガティブ思考のデメリットは4つご紹介します。それが次のようなものです。
- 精神的に疲れやすい
- 人間関係で失敗しやすくなる
- チャンスを逃すことが多くなる
- 挫折することが多くなる
1つずつ解説してきます。
【1】精神的に疲れやすい
ネガティブ思考のデメリットの1つ目は、精神的に疲れることです。やはりネガティブに考えれば考えるほど、不安や心配、緊張、恐怖といったネガティブな感情を感じることになり、精神的に疲れてしまいます。
精神的に疲れると余裕がなくなり、他人に当たってしまったり、さらにネガティブに陥ったりと良い事はありません。なので、ネガティブ思考で疲れないように、コントロールする術を身に着けることです。
【2】人間関係で失敗しやすくなる
ネガティブ思考のデメリットの2つ目は、人間関係で失敗しやすくなることが挙げられます。
例えば、「嫌われてしまったのかもしれない」「怒っているのかもしれない」と他人についてネガティブに考えてしまうことで、自分から距離を取ってしまったり、その人に攻撃的になってしまったりと、人間関係を破綻させてしまうような行動を起こしてしまうことがあります。
なので、人間関係を壊そうとしている自分に気づき、ネガティブ思考の罠にハマっている可能性を疑う癖づけが必要です。その上で、これから紹介するネガティブ思考のコントロール法も身に着けて下さい。
【3】チャンスを逃すことが多くなる
ネガティブ思考のデメリットの3つ目が、チャンスを逃すことが多くなるというのが挙げられます。
「失敗したらどうしよう」とネガティブ思考をしてしまうことで、チャンスだと思っても、挑戦できないことがあります。
チャンスを逃す癖が身に着いてしまっていると、勿体ないです。なので、ネガティブ思考をコントロールすることで、チャンスを掴みとれるようにしておく必要があります。
【4】挫折することが多くなる
ネガティブ思考のデメリットの4つ目は、挫折することが多くなるというのが挙げられます。
ちょっとでも思うような結果が出ないと「やっぱり上手くいかないのかもしれない」と思ってしまい、せっかく努力してきたことを諦めてしまうことがあります。
挫折癖が着いていると、何をしても中途半端で終わってしまうので、ネガティブ思考をコントロールする術を身に着けて治す必要があります。
ネガティブ思考のメリット
では、続いてネガティブ思考のメリットについて解説しています。ネガティブ思考のメリットは次のようなものがります。
- 無駄なリスクを負わずに済む
- 気遣いができる
- 事前に準備できる
- 事前に課題を把握し乗り越えやすい
それでは1つずつ解説していきます。
【1】無駄なリスクを負わずに済む
ネガティブ思考のメリットは、無駄なリスクを負わずに済むということが挙げられます。
ネガティブ思考ができる人は、事前にリスクについて心配することができます。なので、事前に危険を回避したり、リスクを減らす選択ができます。
これは良いことです。時にはリスクを取った方いいシーンもありますが、無駄なリスクは取る必要はありません。
それができるのがネガティブ思考の良さです。
【2】気遣いができる
ネガティブ思考のメリットは、気遣いができるというのが挙げられます。
自分がネガティブに感じてしまうからこそ、相手の気持ちを想像し、気づき、対応することができます。
これはネガティブ思考を持っている人の良いところです。
【3】事前に準備ができる
ネガティブ思考のメリットの3つ目が、事前に準備ができることが挙げられます。
ネガティブ思考によって不安や心配をするからこそ、事前に課題やリスクを発見し、事前に対処することができます。
ですが、このネガティブ思考の良いところを理解しておらず、不安や心配を活用していない人も多いです。それは非常に勿体ないことです。
この記事でもネガティブ思考を武器にする方法をご紹介していきますので、ぜひそちらで学んで欲しいと思います。
【4】事前に課題を把握し乗り越えやすい
ネガティブ思考のメリットの4つ目は、事前に課題を把握し、乗り越えやすいというのが挙げられます。
ネガティブ思考によって慎重になるからこそ、課題に気づき、解決していけます。これはネガティブ思考の良いところです。
実はネガティブ思考の人は、ネガティブに考えることで、当たり前のように、危険を予測し、回避したり、乗り越えているのです。
いかがでしたでしょうか?ネガティブ思考のメリットとデメリットについて解説してきましたが、ネガティブ思考が悪いわけではないということをご理解頂けたかと思います。
思考パターンとしてデメリットもあれば、メリットもあるということです。要するに、ネガティブ思考も使い方次第だということです。
ネガティブ思考になってしまう本当の原因
では、そもそもどうしてネガティブ思考になってしまうのでしょうか?
その原因は、「遺伝」と「思考のクセ」です。
ネガティブ思考の原因は遺伝
ネガティブ思考は、人間に備わっている機能の1つです。不安や恐怖を感じることによって、危険から守ろうとしてネガティブ思考が働きます。
例えば、狩猟生活をしていた大昔を想像してみて下さい…。そのころの人間が不安や恐怖を感じなかったとしたら…。毒蛇や猛獣がいる洞窟に入ってしまって、命を落してしまうといったことが起きてしまうわけです。
そうならないために、ネガティブに考えることで身を守ろうとする遺伝的な機能が、まさにネガティブ思考の原因です。
そして人によってネガティブ思考の度合いが違うのは、親からの遺伝の違いによって差があるということです。
ネガティブ思考の原因は思考のクセ
そしてもう1つ、ネガティブ思考の原因があります。それは思考のクセです。
幼少期から周囲の人達の環境や経験によって、思考のクセが着いていきます。その結果、ネガティブに物事を考えてしまう思考のクセが着いてしまいます。
例えば、過去に嫌われてしまってメール(LINE)の返信が返って来なくなったという経験がある人は、相手からの返信が遅いと感じるとすぐに「嫌われてしまったのかな」と不安になってしまいます。
このように過去の経験によって、思考のパターンが出来上がっていて、それが原因でネガティブ思考になってしまっていることがあります。
いずれにせよ、ネガティブ思考は使い方次第で良くも悪くも変わります。なので、ネガティブ思考だったとしても自分を嫌いになる必要はありません。ネガティブ思考を活かすことができれば、それは逆にあなたの才能になります。
というわけで、いよいよネガティブ思考を武器にする方法についてご紹介していきます。
すでに自分のことが嫌いな方は、以下の記事もご参考下さい。
参考:自分が嫌いな人の7つの特徴!嫌いになる5つの原因と13の改善策
ネガティブ思考をやめたい時の改善策14選
ネガティブ思考をやめたい場合、どのように改善すればいいのでしょうか?ここからネガティブ思考の改善方法についてご紹介していきます。
1.ネガティブ思考をやめたい時は、妄想停止
ネガティブ思考をやめたい時の改善方法は、妄想停止を行うことです。私たちがネガティブ思考に陥る時、ネガティブな出来事について妄想している時です。
例えば、不安や恐怖を感じる時は「失敗したらどうしよう」「怒られたらどうしよう」「嫌われたらどうしよう」といったネガティブな妄想をしている時です。
反対にポジティブな感情になっている時は、「今回のプロジェクトは上手くいきそう」「明日は映画を見に行こう」「週末にディズニーランドに行こう」といったポジティブな妄想をしている時です。
ネガティブ思考を操る妄想コントロール
つまり、妄想と感情はリンクしていると言えます。
なので、ネガティブ思考をやめたい時の改善法として有効なのが、妄想を止めることなのです。
とはいうものの、妄想停止というテクニックはすぐに出来ない人も多いと思います。「妄想を止めようとしてもネガティブなことばかり考えてしてしまう…」という方も多いでしょう。
ですが、大丈夫です。
何度も妄想停止を訓練するうちに、妄想停止が上手くなっていきます。コツは、自分に妄想する余裕を与えないことです。具体的には、別のことに全意識を向けることです。
例えば、100mを全力で走っている時、ほとんどの人が妄想している余裕はないでしょう。つまり、別のことに全ての意識が注ぐと、妄想は止まるのです。
日常でできるテクニックとしては、「しばらく息を止めてみる」「時間制限を設けて目の前の作業に没頭する」「自分の行動を言葉にし続ける(例えば、パソコンを開く。フォルダを開く。資料作成を始める。資料タイトルを入力する…。というように。)」といったことをすると、目の前のことに意識が向きます。
ネガティブ思考をやめたい時には、ぜひ妄想停止をやってみて下さい。
2.ネガティブ思考をやめたい時は、事実思考
ネガティブ思考をやめたい時の改善法は、事実ベースで考えることです。すでに私たちがネガティブ思考に陥っている時は、ネガティブな妄想をしている時だと書きました。
そこで、妄想をコントロールする方法として、事実だけで考える方法をご紹介します。
やり方は、非常にシンプルと事実と妄想を区別するだけです。
例えば、気になる異性からLINEの返信が返ってこない場合。ネガティブ思考の人は、「何か嫌われるようなメッセージを送ってしまったのではないか」「実は嫌われているんじゃなか」といった妄想をしがちです。
この場合、「メールの返信が返ってこない」というのは事実ですが、「嫌われたのかもしれない」というのは妄想です。
事実だけで考えるなら、「メールの返信が返ってこない。理由は分からない。」が正解です。
このように事実と妄想を区別できるようになると、無駄にネガティブな妄想を繰り広げて、無駄にネガティブ思考に陥ることがなくなります。そして、無駄に感情的になって、不適切な行動をしてしまうことを防げます。
なので、ネガティブ思考をやめたい時の改善策として、事実だけで考える癖を付けることです。
3.ネガティブ思考をやめたい時は、最悪の想定
ネガティブ思考をやめる改善策として、最悪を想定するのも有効です。中途半端にネガティブ思考をするのではなく、徹底的にネガティブ思考をするのです。
最悪を想定すると、ネガティブな出来事に対する耐性力が向上します。なぜなら、最悪を想定することで、それ以下の悪い出来事を受け入れやすくなるからです。
例えば、「転職したいけど、転職して給料が下がったらどうしよう…」と心配しているとします。
そこで最悪を想定してみると、「転職するために会社を辞めたけど、自分を雇ってくれる会社が見つからない。」という最悪なケースを想定できます。
そして、もし最悪の場合は「自分でビジネスをやるしかない」といった対策を考えたとします。
すると、どうでしょうか?「転職して給料が下がったらどうしよう」という心配は少しは減ったのではないでしょうか。
このようにネガティブ思考をやめたい時に改善する方法として、最悪のケースを想定して、対策を考えてみるということを試してみて下さい。
4.ネガティブ思考をやめたい時は、他人のためを考える
ネガティブ思考をやめたい時の改善法は、他人のためのを考えることです。私たちは「自分のため」を考えている時にネガティブ思考に陥りやすくなります。
それは私たちの心理として「失敗したくない」「損したくない」「傷つきたくない」といったネガティブを避けたい欲求があるからです。
なので、自分に意識が向いている時は、ネガティブを避けるためにネガティブ思考に陥ってしまうのです。
そんな時には、「他人のため」を考えてみることです。つまり、他人に意識を向けるのです。
なぜなら、他人に意識を向けることで、自分の「失敗したくない」「損したくない」「傷つきたくない」といった感情から意識が逸れるからです。
その上、「他人のため」に貢献しようという意欲を持つことで、モチベーションが高まります。
あなたも経験があると思いますが、自分のためだと頑張れなくても、意外と他人のためだと頑張れたりします。それは私たちが他人のために貢献しようとすることがモチベーションになるからです。
例えば、「友人のため」「家族のため」「恋人のため」「子供のため」「お客様のため」など、誰かのために一所懸命になったことがあると思います。
その時は、ネガティブ思考に陥っていなかったはずです。前向きに何とかしてあげようと頑張っていたのではないでしょうか。
ということで、ネガティブ思考をやめたい時の改善策として、「他人のため」を考えるようにしてみてましょう。
5.ネガティブ思考をやめたい時は、紙に書き出す
ネガティブ思考をやめたい時の改善法は、紙に書き出すことです。ネガティブ思考に落ちっている時は、頭の中で同じ考えを繰り返しています。なので、いつまでもネガティブ思考から抜け出せません。
例えば、「転職すべきかどうか?」「転職して年収が下がったらどうしよう?」「今の会社のままでいんだろうか?」など、同じような質問を脳内で繰り返しています。その結果、同じような答えしか出てこず、ネガティブ思考から抜け出せません。
なので、ネガティブ思考をやめたい時には、紙に書き出して、脳内の思考を見える化することが大切です。
やり方は、まず紙とペンを用意してください。そして、思い付いた考えをひたすら紙に書き出していきます。3分~20分くらい行うといいでしょう。
そして次は、その書き出した考えを眺めながら、思ったことを書き出していきます。
つまり、最初は自分の思考をアウトプットする。次に、アウトプットした思考について、レビュー(評価)するのです。
例えば、「転職したら年収が減ることばかり考えているんだなぁ」「会社を辞めるかどうかよりも、人生をどう生きたいかも明確にすべきだな」など。自分の思考を客観視して、思考の偏りや、他に考えるべき事について考えるのです。
このような頭の使い方を、メタ認知と呼びます。
とうわけで、ネガティブ思考をやめたい時の改善法として、自分の思考を紙に書き出すことをやってみて下さい。
6.ネガティブ思考をやめたい時は、事前対策を
ネガティブ思考をやめたい時の改善法は、事前に対策を考えておくことです。なぜ、ネガティブ思考になるのか?それは、「失敗したくない」「損したくない」「嫌われたくない」「恥ずかしい思いをしたくない」「傷つきたくない」といった自己防衛の心理が強いからです。
であれば、自分を自分で安心させてあげるとネガティブ思考も軽減されます。
やり方は、①心配に思うことをリストアップし、②それらの心配事に対して複数の対策を考えておくことです。
ポイントは、複数の対策を考えておくことです。
たくさんの対策があればあるほど、自分を安心させられます。実際、複数の対策を用意しておけば、1つの方法がダメでも、別の方法に切り替えればいいだけです。
ネガティブ思考の良いところは、リスク(心配事)に敏感であるが故に、事前にリスク対策ができるところにあります。
超ポジティブ思考で、リスクに鈍感になると、取り返しのつかない失敗をしてしまう可能性があります。なので、ネガティブ思考も使い方次第で役立つのです。
というわけで、ネガティブ思考をやめたい時には、事前に複数の対策を考えてみることをおすすめします。
複数の対策を考えたものの、不安や恐怖でネガティブ思考から抜け出せない時は、以下の記事もご参考ください。
参考:メンタルを強くする方法18選!本気でメンタルを強くする習慣とは
7.ネガティブ思考をやめたい時は、小さく進む
ネガティブ思考をやめたい時の改善策は、小さく進むことです。いきなり大きなことをしようとすると、誰だって怖いものです。なので、行動できなくて当然です。
ですが、立ち止まったまま行動に移さないのは問題です。
そこでネガティブ思考をやめたい時には、まずは確実に行動できるレベルにまで行動を細分化し、小さな行動を積み重ねていくことです。
つまり、行動のハードルを下げることで、心理的負担を減らし、行動しやすくするのです。そして、小さな行動を積み重ねていくのです。そうすると次第に、大きな行動に繋がっていきます。
なぜなら、小さな小さな行動から積み重ねていくことで、「できた」という自信が育っていくからです。自信が育つにつれて、大きな行動ができるようになっていくのです。
というわけで、ネガティブ思考をやめたい時には、確実に行動できるレベルにまで行動を細分化し、小さな行動から積み重ねていくことです。
8.ネガティブ思考をやめたい時は、思考停止
ネガティブ思考をやめたい時の改善策の1つは、考えても意味のないことは考えることを止めることです。
残念ながら私たちにはコントロールできないものが存在します。そのコントロールできないものを、コントロールしようとすればするほどストレスが増大していきます。なぜなら、コントロールできないものはできないからです。
例えば、コントロールないものは、「過去」と「他人」です。
過去のことをどれだけ後悔しても変えることはできません。「あの時、こうしていれば…」と考えても意味がないのです。
そして、他人をどれだけ変えようとしても変えることはできません。
あなたが「他人は変えられません。だから他人を変えようとしてはいけません。」と言われても、「そんなことはないはずです。ダメなところは変えてもらわないといけないんです。きっと変えられるはずです。」と自分の考えを変えたくないように、他人も自分の考えを変えたくないのです。
もちろん他人が変わるきっかけや、変わりたいと思ってもらうことはできるかもしれません。ですが、強制的な力が働かない限り、無理やり他人を変えることはできないことを理解しておく必要があります。
というわけで、ネガティブ思考をやめたい時は、考えても意味のないことは考えないようにすることです。
9.ネガティブ思考をやめたい時は、後回しに
ネガティブ思考をやめたい時の改善策として、ぜひやって欲しいことがあります。それは、ネガティブ思考を後回しにする方法です。この方法は、訓練することで非常に高い効果を期待できます。
具体的なやり方は、ネガティブ思考を辞めたい時に「いつ、どこで、徹底的にネガティブ思考を行うのか」を決めることです。
そして、決めた時間になるまではネガティブ思考をやめて、目の前のやるべき事に集中します。そして、決めた時間に、決めた場所で、心と頭の中で思っていることをすべて紙に書き出します。
例えば、仕事や家事の途中でネガティブ思考が始まった時に「今日の21時くらいに自宅で、徹底的にネガティブ思考をして、紙に書き出してスッキリしよう。それまでは目の前のやるべき事に集中しよう。」というようにしてネガティブ思考を後回しにするのです。
これがネガティブ思考の後回しという技術です。
要するに、ネガティブ思考をする時間と目の前のことに集中する時間を区別して、ネガティブ思考をやる時は短時間のうちに徹底的にやるということです。
1日中ダラダラとネガティブ思考をするから、やるべきことが出来ずに、余計に自己嫌悪に陥って苦しくなっていくのです。ですが、やるべき事をやった上で、ネガティブ思考をやるようにすれば、メリハリのある1日の中で達成感とともにスッキリ感も感じられるはずです。
- ネガティブ思考を後回しにする。
- 徹底的にネガティブ思考をして、紙に書き出してスッキリする。
このような2ステップの繰り返しによって、ネガティブ思考の後回しが癖付ければ、ネガティブ思考に陥ってもやめたい時に辞められるようになります。
というわけで、ネガティブ思考をやめたい人は、ネガティブ思考の後回しを必ず身に着けて欲しいと思います。
ネガティブ思考の後回しをやろうと思っても日々の辛すぎて出来ない場合は、以下の記事もご参考ください。
参考:仕事が辛い時の12の乗り越え方!人間関係や仕事が辛い時の相談前に
10.ネガティブ思考をやめたい時は、制限時間を設定
ネガティブ思考をやめたい時の改善策としておすすめなのが、タイマーを使って制限時間を設けることです。
例えば、ネガティブ思考になっていると気づいたら、タイマーで好きな時間を設定します。1分でも60分でも構いません。とにかくネガティブ思考をする制限時間を設けることです。
そして、タイマーで計っている間にネガティブ思考を行います。頭の中でネガティブ思考を行ってもいいですが、自分の考えや感情を紙に書き出しながら行うと効果は抜群です。
そして、タイマーが鳴ったらネガティブ思考を終了します。
もし、まだネガティブ思考を続けたい場合は、再びタイマーで時間を設定してから継続します。
自分が納得いくまで、「タイマーセット→ネガティブ思考→タイマーが鳴ったら一旦終了」を繰り返します。
つまり、制限時間を設けて、区切りをつけながらネガティブ思考を行うということです。
ネガティブ思考をやめたい方は、ぜひマイタイマーを持ち歩いてみて下さい。ネガティブ思考との付き合い方が上手になっていくはずです。
ちなみにタイマーは集中力を高めるのにも便利なので、仕事や家事などでやる気が出ない時に役立ちます。詳しくは以下の記事をご覧ください。
参考:仕事のやる気
11.ネガティブ思考をやめたい時は、自己論破
ネガティブ思考をやめたい時の改善策としては、ネガティブ思考に対して自分で論破する方法もおすすめです。かなり効果があるので、ぜひやってみて下さい。
やり方は、紙にネガティブ思考を書き出します。そして、そのネガティブ思考に対して、反論文を書いていくのです。この時、できるだけ多くの反論を書いていきましょう。
そうすると、ネガティブ思考に対して反対意見がたくさん出てきます。そうすると、「あっ、そういう考え方もあるのかぁ」と視野が広がります。その結果、ネガティブ思考が解消されていきます。
例えば、仕事でミスをしてしまって「この会社でやっていけるのか。この仕事は自分に向いていないんじゃないか。」という不安があったとします。
そういう時は、そのような考えを紙に書き出します。そして、「誰だってミスをする」「次に同じミスをしないようにすればいい」「失敗も勉強」といった反論を書くのです。
反論は論理的である必要はありません。とにかくネガティブ思考に対して反対の意見を考え、書いてみることです。
ネガティブ思考に陥っている時は、ネガティブな偏った視点に囚われています。ですが、自分でネガティブ思考を論破することで、様々な視点で物事を捉えることができるようになります。
なので、ネガティブ思考をやめたい時は、ネガティブ思考を自分で論破してみましょう。
自分に自信がなくて、ネガティブ思考に陥りがちな人は、以下の記事もご参考ください。
参考:自分に自信がない人の本当の原因とは?目的別!解決策15選
12.ネガティブ思考をやめたい時は、行動力に転換
ネガティブ思考をやめたい時の改善策としては、ネガティブ思考を行動に変えることです。ネガティブ思考を思考のままにしておくから、不安や恐怖が消えずに、ネガティブ思考から抜け出すことができないのです。
ですが、「(不安・恐怖)だからこそ、~する」と、必ず行動に落とし込むようにすると、自ずとネガティブ思考が軽減されていきます。
例えば、「転職したいけど、収入が下がるのが不安」なのであれば、「だからこそ、いきなり退職せずに、次の行く当てを見つけてから転職する」というようにネガティブ思考を行動に変えるのです。
他には「AIで仕事がなくなるかもしれない」ことが不安なのであれば、「だからこそ、今のうちに新しいスキルを身に着ける」というように必ず行動に落とし込みます。
「自分は学歴も能力もないから、この先の人生が不安」なのであれば、「だからこそ、人一倍頑張ってスキルを身に着けよう」といった行動に落とし込むこともできるでしょう。
合言葉は、「だからこそ、どうするか?」です。
なので、ネガティブ思考をやめたい人は、「だからこそどうするか?」と自問自答して行動に落とし込むことを癖づけることです。
行動に落とし込んでもなかなか行動できない人は、仕事などに支障が出るといけません。なので、以下の記事もご参考ください。
参考:仕事のモチベーションが上がらない原因とモチベテク12選公開
13.ネガティブ思考をやめたい時こそ、楽観思考
ネガティブ思考をやめたい時こそ、楽観思考を心掛けてみて下さい。大事なポイントは、ネガティブとポジティブのバランスを取るということです。
ネガティブ思考ばかりしていると、ネガティブなことばかり考え付くのは当然のことです。
それは公平ではありません。
なので、ポジティブなことも考えてみて下さい。おすすめの方法は、考えているつもりになってしまうので、紙に書き出してみることです。
そうやって、ネガティブ思考とポジティブ思考のバランスを取るのです。そうすると、物事には良い面もあるし、悪い面もあるということに気づけるはずです。
どこに意識を向けるかで捉え方は変わってくることに気づくはずです。
ネガティブ思考をやめたい時に大事なのは、自分がネガティブな面ばかりを見ようとしていることに気づくことなのです。
なので、ネガティブ思考をやめたい時こそ、ポジティブに考えてみることです。
ただし、自分がポジティブに思えなくても構いません。「ポジティブに考えると、こういう捉え方もできるよね」という捉え方の選択肢を出していく(紙に書き出していく)ことです。
14.ネガティブ思考をやめたい時は、損得勘定
ネガティブ思考をやめたい時は、損得勘定をしてみるのも効果的です。「ネガティブ思考を続けて得するか、損するか」を考えるのです。
ネガティブ思考を続けることが得だと思えるなら続ける。ネガティブ思考を続けると損すると思うなら止める。こういったルールを設けるのです。
実際、「ネガティブ思考を続けると、得するか、損するか」を考えてみると、良いタイミングでネガティブを止めやすくなります。
「もっとリスクを考えた方がいい」と思ったならネガティブ思考を続けるでしょうし、「このままネガティブ思考を続けても、結局はやってみないと分からないから時間の無駄じゃん」と思えれば止めるでしょう。
また、ネガティブ思考に陥っている時は、感情優位になっています。簡単に言えば、感情的になっているのです。そういう状態から抜け出そうと思ったら、論理優位(理性的)にする必要があります。
そこで、損得を考えることで、頭を働かせ、論理優位(理性的)に切り替えることができます。そういった理由からも、ネガティブ思考の損得を考えることは効果があると言えます。
なので、ネガティブ思考をやめたい時は、損得勘定で考えてみて下さい。
ネガティブ思考をやめたい人に便利なアイテム
ここからはネガティブ思考をやめたい人に便利なアイテムをご紹介します。
アイテムを使うメリットは、ネガティブ思考から抜け出しやすくなることです。
頭の中で「ネガティブ思考をやめたい」と思っても、なかなかやめられない人も多いはずです。なので、アイテムを使うことでネガティブ思考から抜け出しやすくするのが効果的なのです。
それでは、ご紹介していきます。
ネガティブ思考専用の「ノート」がおすすめ
ネガティブ思考をやめたい人におすすめのアイテムがノートです。
よく「ネガティブ思考をやめたい時は紙に書き出しましょう」と聞くと思いますが、実際に実践している人は意外と少ないです。
ですが、紙に自分の感情を書き出すのは非常に効果があるので、やらないのは勿体無いことです。
なぜ、紙に書き出すといいのか?
その理由は、①感情を見える化できるから、②感情を文章として書こうとすることで論理的思考が働くようになるから、③紙に書かれた文章を観ることで自分を客観視できるからです。
しかもノートに書くようにすると、前に書いたことも見れます。そうすると、「これ、前にも書いたじゃん!」と結局、同じような考えを繰り返しているだけだと気づけます。
非常に便利なアイテムなので、ぜひ専用ノートを作ってみて下さい。
ネガティブ思考を「タイマー」でコントロール
ネガティブ思考をやめたい人におすすめのアイテムが、タイマーです。タイマー機能付きの腕時計でも構いません。
タイマーの使い方は、[1]好きな時間をセットして、その制限時間内だけ徹底的にネガティブ思考をするようにします。
[2]そしてタイマーが鳴ったら、ネガティブ思考は止めて下さい。[3]もし、まだネガティブ思考を続けたい場合は、もう一度、タイマーをセットして行います。
「タイマーセット→ネガティブ思考→一旦、終了」を気が済むまで行います。
これをすることで、なんとなく日常生活の中でダラダラとネガティブ思考を続けてしまうのを防げます。つまり、タイマーを使うことで、メリハリをつけてネガティブ思考ができるようになります。
ネガティブ思考が悪いわけではありません。ネガティブ思考をすることで、事前に失敗を防げたり、慎重に判断できたりといったメリットがあります。
悪いのはダラダラとネガティブ思考に浸ることです。
なので、ネガティブ思考をやめたい人は、ぜひタイマーをご用意ください。
「輪ゴム」でネガティブ思考を止める
ネガティブ思考をやめたい人におすすめのアイテムは、輪ゴムです。実は、これからご紹介する方法は、心理療法でも行われている方法です。
なので、効果が期待できます。
やり方は、[1]手に輪ゴムを着けます。[2]そしてネガティブ思考が始まったら輪ゴムを引っ張って、「ネガティブ思考は終わり」と思いながら、輪ゴムを放し「パチン」と皮膚に衝撃を与えます。
こうすることで、「ネガティブ思考の発生→輪ゴムでパチンとしたらネガティブ思考の終了」を条件づけるのです。
頭で「ネガティブ思考をやめたい」と思ってもなかなか抜け出せません。なので、輪ゴムを弾くという動作と、痛みという身体感覚と一緒に、ネガティブ思考を止める感覚を覚えていくトレーニングです。
なので、ネガティブ思考をやめたい人は輪ゴムを使って、気持ちを切り替える感覚を身に着けるトレーニングしてみて下さい。ネガティブ思考から抜け出しやすくなるはずです。
まとめ
ネガティブ思考をやめたい方は、ネガティブ思考に陥る思考や行動の癖を改善していくことです。
そのための方法をこの記事では多数ご紹介してきました。
なので、ネガティブ思考をやめたい方は、まずは1つ~3つほどの方法を習慣化してみて下さい。必ず改善されていくはずです。