
自分探しの方法には正しいやり方があります。自分探しの方法を正しく行うことができれば、時間を無駄にすることなく、最短で自分を知り、やりたいことを見つけることができます。
ですが、自分探しの方法を間違ってしまうと、結局、やりたいことが見つからないままで、時間とお金を無駄にしてしまう可能性が高くなります。
例えば、自分探しの旅。後で詳しく解説しますが、ほとんどの人にとって自分探しの旅は不要です。
この記事では、世の中で行われている間違った自分探しの方法と、正しい自分探しの方法を解説します。
間違った方法と、正しい方法を知っておくことで、迷わずに正しい方向に進んで行くことができるようになります。
というわけで、間違った自分探しについて解説するところから始めたいと思います。
自分探しとは何か?
自分探しとは、自分らしい生き方をするために、自分を探求することです。簡単に言うと、自分探しとは、自分を知ることです。
人はそれぞれ性格や才能、価値観、願望が異なります。なので、自分に合った選択をする必要があります。
なぜなら、自分に合った選択をすることで、人生の満足度が高くなるからです。ですが一方で、自分に合わない選択をしてしまうと、ストレスを感じることが多くなってしまいます。
そこで、自分を知ることが必要になってくるというわけです。
自分探しについては、以下の記事も参考にして下さい。
自分探しの方法の間違い5選
これから紹介する自分探しは、世の中の人がやりがちな間違った自分探しです。なので、絶対にやらないように注意してください。
それでは1つずつ解説していきます。
1.なんとなく自分探しをしている
やってはいけない自分探しの方法として、自分探しのゴールを設定していないケースがあります。なんとなく自分探しという言葉を使って、なんとなく思いついた行動を起こしているようなケースです。
ですが、自分探しのゴールを設定していないと、結局、時間を無駄にしてしまいます。
「自分探しをした結果、どうなったら嬉しいのか?」をしっかりと考えておくべきです。
また、そもそも自分探しとは何をすることなのか?を理解しておく必要もあります。自分探しの目的について次章で解説するので、そちらをご覧ください。
2.自分探しの旅に出る
やってはいけない方法には、自分探しの旅に出るというのも挙げられます。旅に出ること自体は、新しい土地や文化を知ることができ、良い体験になるでしょう。
ですが、自分探しという観点で考えるなら、自分探しの旅に出る必要はありません。
それよりもまず、「自分がどうなったら嬉しいのか?」というゴールを決めることや、「そのために何をすべきか?」を考えることです。
そして多くの場合、自分探しの旅によって答えを得ることはできません。
なぜなら、自分探しの答えは自分の外側ではなく内側にあるからです。まずは自分が自分のことを深く知ること。そのために、わざわざ自分探しの旅をして時間とお金を使う必要はありません。
なので、自分探しの旅に出るより、自分と向き合うことです。自分以外に目を向けるのではなく、まずは自分に目を向けることです。
3.何でもやってみる
自分探しの方法でよく言われるアドバイスに、「何でもやってみろ」というものがあります。これは半分正解ですが、半分不正解です。
なぜなら、自分がどうなりたいのかというゴールと、自分はどんな人間で、何を求めているのかという自分への理解がないと、結局やりたいことが見つからないことが多いからです。
つまり、まずは自分の中でゴールや価値観などの判断基準を持っておかないと、いろんなことを経験したとしても、それが自分にとって良いのか悪いのか判断がつかないのです。
なので、ちょっと「違うな」と思ったら、感情的になってすぐに止めてしまいます。あるいは、いろんなことに手を出しているうちに、よく分からなくなって、年だけが過ぎていくといったことになります。
そうならないためには、闇雲に経験するだけではいけないということです。
4.とにかく目の前のことを頑張る
自分探しの方法で注意したいことが、とにかく目の前のことを頑張ってしまうことです。
目の前のことに頑張ることは正しいことではありますが、闇雲に頑張るだけだと、気づけば年齢を重ねていたということになってしまいます。
そしてこのケースでは、気づいた頃には「早くにやりたいことを見つけて、挑戦すれば良かった」と後悔してしまうことが多いようです。
なので、とにかく目の前のことを頑張るのではなく、正しい自分探しの方法を学び、実行に移すことが大切です。
5.人に会いに行く
自分探しの方法として、多くの人に会いに行くという人もいます。人は他人の影響を受けるので、自分探しの方法としては間違っていません。ヒントも得られるでしょう。
ですが、自分探しの方法としては、足りない部分があります。
それが、自分を知ることです。
人に会いに行くのはいいことですが、逆に他人に影響を受けて、振り回されてしまう可能性があります。他人は振り回しているつもりはないでしょうが、自分が勝手に影響されてしまうのです。
そして、「あれがいいんじゃないか」「やっぱりこっちがいいんじゃないか」といろんなことに手を出そうとしたり、止めたりと迷走してしまいます。
そうならないためには、自分の軸を持つこと、つまり自分を知ることが欠かせません。
いかがでしたでしょうか?この中で自分がやってしまっていたこともあるのではないでしょうか。
ここまで読んで分かったと思います。
自分探しは、「自分探しの目的を明確にすること」「自分を知ること」が大切だということです。
正しい自分探しの方法
それでは、いよいよ自分探しの方法について解説していきます。
まず、自分探しの目的を知っているでしょうか?自分探しの目的を知っておかないと、結局、時間やお金を無駄にしてしまいます。
自分探しの目的は、次の3つです。
- 自分を知ること
- 自分の欲求を知ること
- 価値ある目標を見つけること
なぜ、この3つが自分探しの目的と言えるのか?
その理由は、(1)自分を知り、(2)自分が望むものを知るからこそ、(3)価値ある目標を持つことができるようになり、人生の充実感を感じられるようになるからです。
自分探しをしている人は、満たされない毎日に物足りなさや不満を感じていて、自分の人生を充実したものに変えたいと思っているはずです。
そのためには、「自分」「欲求」「目標」の3つを知ることです。そのために自分探しを行うのです。
自分探しの3ステップ【重要】
自分探しでは、(1)自分を知る、(2)欲求を知る、(3)目標を持つということを目指します。この3ステップ(3要素)によって、自分の進むべき方向性が決まり、具体的にやるべき事も決まります。その結果、行動を起こしていくことができるようになります。
これを車に例えると次のようになります。
(1)自分を知ることは、車の性能や特性を知ることと同じです。自分の特性を知ることで、自分に合った選択ができるようになります。
そして、(2)自己欲求を知ることは、カーナビの地図の精度を高めることと同じです。自分の欲求を知ることで、その選択が良いのか悪いのかを判断できるようになります。
そして、(3)目標を持つことは、ドライブの最終的なゴール地点と同じです。目標を持つことで、目指すべき方向性とやるべき事が明確になります。
つまり、車の特性を知らず、カーナビもなく、目的地もないなら、どこにも辿り着けないということです。それと同じで自分探しで迷ってしまう人は、自分を知らず、欲求が分からず、目標を決めていないから、彷徨ってしまうのです。
自分探しのための自己診断方法9選
では、いよいよ自分探しのための自己診断方法について解説していきます。
これから紹介する自己診断方法で分かることは、
- 性格的特徴
- 自己欲求
- やりたいこと
- 目指すべき方向性
- やるべきこと
といったことが分かります。
なので、これからお伝えする診断方法を実践して頂ければ、自分探しの旅に出る必要なんてありません。最短でやりたいことを見つけ、人生を充実させることができるでしょう。
それでは1つずつ解説していきます。
1.自分の性格を知るシンプルな方法
自分探しの診断方法の1つは、自分の性格を知ることです。そのために、自分の性格を表すキーワードやフレーズを書き出してみましょう。
過去から今までを振り返って、自分の性格を言語化してみて下さい。
なぜ、自分の性格を知ることが大切なのかというと、自分探しの答えを見つけやすくなるからです。
結局、自分に合ったことを見つけるためには、自分の性格を知る必要があります。自分の性格を知らずに、自分に合ったことを見つけるのは難しいです。
本ブログでも別の記事で自分を知るための方法をご紹介しているので、そちらもご参考ください。
2.過去を診断できる人生年表の書き方
自分探しの自己診断方法として、おすすめなのは、自分の人生年表を書いてみることです。人生年表とは、年齢ごとに「どんな出来事があったか」「どんな一年だったか」を書いたものです。
この人生年表を書くことで、自分のことがよく分かります。例えば、「自分が熱中していたこと」「苦しかった時期と、その時に学んだこと」「身に着けたスキル」などです。
こういった自分の棚卸しによって、自分探しの旅をするよりも効率的に自分を知るためのヒントが得られるようになります。なので、人生年表は自分探しの自己診断方法として非常に有効です。
3.自分にとってのゴールを知る診断方法
自分探しの自己診断方法として、自分にとっての「成功とは何なのか」「幸せとは何なのか」を明確にすることも効果があります。それらが明確になれば、自分のやるべきこと、進むべき方向性が見えてくるはずです。
お金を得ることなのか、豊かな人間関係を築くことなのか、仕事で成果を出すことなのか。人によって成功や幸せの定義は違うはずです。また、成功や幸せの基準は1つでないこともあります。
自分にとっての成功や幸せを考えるためにとても良い質問をご紹介します。それは「自分は人生に何を求めているのだろうか?」という質問です。
この診断方法で大切なのは、他人や世間の言う成功や幸せではなく、自分なりの成功や幸せを知ることです。
4.後悔しないための自分探しの方法
自分探しの診断方法として、人生で後悔したくないことを書き出すことも効果があります。これをすると、自分の欲求が分かります。
そして、後悔しそうなことが分かると、それがそのまま目標になることもあります。また、事前に後悔しそうなことを知り、対策しておくことで、人生の満足度を高めることもできます。
よくある後悔が「もっと勉強しておけばよかった」「やりたいことをやっておけばよかった」「仕事だけではなく家族との時間を大切すればよかった」といったことです。
自分探しは自分が満足できる人生を生きるために行うわけですから、この機会に人生で後悔しそうなことを書き出してみましょう。
5.自分の欲求に気づくトレーニング
自分探しの診断方法として、単純に自己欲求を書き出すことも有効です。「~したい」「~が欲しい」「~になりたい」「~でいたい」など自分の欲求を書き出してみて下さい。
自己欲求が、“自分探しの答えそのもの”になることもあります。
最近、あなたはどのような欲求を抱いたでしょうか?書き出してみましょう。
もし欲求が出てこないなら、それは大き過ぎることを考えているからかもしれません。どんな小さな小さなことでも構いません。
そして、自分探しの方法として日頃から欲求を書き出すことを習慣にしてみて下さい。1日1つでも構いません。
そうすると、自分の欲求を認識する力が鍛えられていきます。その結果、自分探しで迷走することがなくなっていきます。
6.やりたいことに気づく自分探しの方法
自分探しの自己診断方法として、楽しいと感じる時を思い出すのもおすすめです。
過去に楽しいと感じた時は、何をしていた時ですか?どんな時に楽しいと感じましたか?
「新しいことを学ぶ」「1つの事に集中する」「チームで頑張る」など、自分にとって楽しいと感じる行為を知っておくことです。
自分探しを行う上で、自分が楽しいと感じる事を知ることによって、今後の方針を考えるヒントになるはずです。
やりたいことが見つからないという人は、以下の記事もご覧ください。
7.自分の本音が分かる診断方法
自分探しの自己診断方法として、「できない」と思っていることを書き出すのも有効です。
「私は、○○ができないと思っている。」、この文章の「○○」に当てはまる言葉や文章を考えてみて下さい。これによって、自分が「できない」と思っていることに気づくことができます。
そしたら次は、できないと思っている事の中で、「できるようになったら嬉しい」と思っているものがあるか確認してみて下さい。
この診断方法によって、「できないと思っているけど、本当はやってみたいこと」が分かります。自分探しを行う上で、このような自分の本音を知ることは非常に大切です。
8.今すべきことが分かる自分探しの方法
自分探しの自己診断方法として、今ある選択肢を書き出してみることをおすすめします。
例えば、仕事選びで悩んでいるなら、「やりたいかどうか」といった感情的な話や、「給料が安いから」といった条件的な話は無視して、まずは選択肢だけを列挙してみることです。
そうすることで一度、選択肢を一覧にして見える化するのです。そしたら次は、自分にとって良いと思う選択肢を比較してランキングをつけて下さい。
この診断方法によって、自分の進むべき方向性や、すべき事が見えてくるはずです。
9.おすすめの自分探しの方法
最後におすすめの自分探しの自己診断方法をご紹介します。それは、自分の価値観を書き出してみることです。
価値観は、自分の判断基準の根幹です。パッと書き出せない人は、これから自分がどのような価値観を持っているのかに気づいていくことです。
人は自分の価値観が満たされている時は充実感を感じ、満たされていないとストレスを感じます。なので、自分の価値観が分からない人は、自分にとって間違った判断をしてしまう可能性が高くなるのです。
自分の価値観を書き出してみる。シンプルな診断方法ですが、自分探しの方法として非常におすすめです。
仕事において、あるいは人生において、何を大切だと思っているでしょうか?
自分探しの注意点
自分探しをするにあたって、注意点をご紹介しておきます。これから紹介することを当てはまらないように注意して下さい。
1.ただの旅をしてしまう。
まず自分探しの旅が、ただの旅にならないようにしましょう。この記事では、自分探しの旅をする必要はないと記載しました。ですが、自分探しの旅をするのであれば、旅行か観光にならないようにしなければいけません。
- なぜ、自分探しをするのか?
- 自分探しのゴールは何なのか?
を明確にしておくことです。
この記事でも、様々な方法をご紹介していますので、必ず1つ1つ頭に入れて実践してみて下さい。
2.自分探しを目的にする。
自分探しが目的になってはいけません。自分探しはあくまでも自分らしい生き方をするための、自分を知るという活動の一環にしか過ぎません。
なので自分探しがどのように自分の人生に影響を与えているのかを振り返りながら、自分への理解を深めていくことが必要です。
つまり、自分を知っても、それを実生活で生かさないと意味がないということです。
3.自分探しに時間を使い過ぎる。
自分探しに時間を使い過ぎるのも注意が必要です。自分探しはある程度やったら、行動に移すことです。
この記事でご紹介している内容を実践すれば、自分探しにそれほど時間はかからないはずです。
なので、自分探しをさっさと終えて、趣味や仕事、人間関係などの実体験の中で自分への理解を深めていくことです。
4.自分探しの期限を設けない。
自分探しをする上では、自分探しの期限を設けることも重要です。なぜなら、期限を設けないと、なんとなく自分探しをダラダラと続けてしまうからです。
自分探しは、期限を決めて、できるだけ短期間で終えてしまうことです。その方が、時間を無駄にしなくて済みます。そして残った時間を次のアクションのために使うのです。
自分探しの期間は、1週間~6ヶ月くらいがいいでしょう。自分探しは何年もかけてやるようなことではありません。
この記事に書いてある内容であれば1週間くらいあれば実践でき、十分に自分への理解を深めることもできるはずです。
まとめ
いかがでしょうか?
ここまで自分探しの間違いや、正しい自分探しの方法について解説してきました。何か1つでも実践してみて欲しいと思います。
自分探しの旅に出るよりも、ずっと早くに簡単に、自分のやりたいこと、やるべきことが明確になるはずです。