
転職しようかどうか決断に迷っていませんか?あるいは転職したいけれども、なかなか決断し切れずに悩んでいませんか?
もしあなたがこのように転職について決断を迷っているのであれば、この記事を最後まで読んでください。
なぜなら、この記事では、
- 普段、仕事や人生の相談を受けているコーチ(私)が
- 転職で後悔しないための
- 決断術について多数、解説している
からです。
この記事だから学べることは、転職の理由別の判断基準です。
転職で決断しきれないのは、不安や恐怖といった感情的な部分だけではなく、本当に転職するのが正しいのかどうかという論理的な部分でも答えが出ずに悩んでいるからではないでしょうか。
もちろん、頭では「転職すべきだ」と思っていても不安や恐怖で決断し切れていないという人もいるでしょう。
そうです。決断というのは、「感情(心)と論理(頭)の統合」が求められるものです。
というわけで、この記事ではコーチングの専門家が感情面や論理面にアプローチする様々な方法をご紹介していきますので、ぜひ参考にして欲しいと思います。
目次
転職で決断するための理由別の判断基準5つ
では、まずは転職の理由別に判断基準をご紹介します。転職する理由を大きく分けると、5つの理由に分けられます。
それが、次の5つです。
- 逃避 → 例)仕事がつらい、上司と合わない
- 自己防衛 → 例)パワハラ、セクハラ、ストレス、評価されない
- キャリアアップ → 例)年収を上げたい、大きな仕事をしたい
- 自己実現 → 例)自分のやりたい仕事をしたい
- 家庭の事情 → 例)介護や子育てと両立したい
それぞれ1つずつ解説していきます。
転職を決断する判断基準1:逃避のケース
逃避とは、仕事がつらい、上司と合わないからといった理由で転職したいというような、何か嫌なことを避けようとする動機で転職する場合のことをいいます。
この場合、転職の判断基準は「転職することが目的かどうか」になります。
つまり、今の仕事がつらい、上司と合わない、社風に合わないといった嫌なことを避けること自体が目的、転職すること自体が目的になっているのであれば、まだ転職すべきではないかもしれないということです。
なぜなら、嫌なことを避けるために転職してしまうと、「自分は逃げた」という思いを抱きやすく、自分の自信を低下させてしまう可能性があるからです。さらに逃げ癖がついてしまう可能性もあるからです。
そのため、転職しても「この会社の○○が嫌」と感じたら、すぐに転職しようとしてしまい、結果的に職を転々としてしまう可能性があります。
そうなると、転職市場において「すぐに転職してしまう人」としてどんどん社会的評価が下がっていく可能性があります。それは転職が難しくなっていくと同時に、自分の市場価値(≒年収)も下がっていく可能性があるということになります。
なので、会社に嫌なことがあるからといって、安易な転職するのはおすすめしません。今一度、転職すること(≒逃げること)が目的になっていないかを考えてみて下さい。
そして仕事がつらい、嫌だといった方は、以下の記事も参考にして下さい。そういったネガティブな状況だからこそ、逆境を乗り越えた体験を作り、自分を磨くチャンスでもあります。
転職を決断する判断基準2:自己防衛のケース
自己防衛とは、パワハラやセクハラ、ストレス、正当に評価されないといった理由で、自分を守るために転職したいという場合です。
この場合、転職の判断基準は「それによって起こる問題がどれだけ重大か」です。
例えば、パワハラやセクハラ、ストレスはうつ病や突発性難聴、自律神経失調症などの非常に重大な被害を被る可能性があります。
なので、もしパワハラやセクハラによって心身に異常を生じているなら、理想は異常が生じる前に、転職を決断した方がいいでしょう。
また正当に評価されないという場合は、将来的に考えるとあなたのキャリアや年収にも悪影響が及ぼされる可能性がある重大なこととして捉えることができます。
こういったケースも、転職を検討し、自分を正当に評価してくれる環境を見つけた方がいいかもしれません。
このようにその問題がどれだけ重大かを考えれば、おのずと転職を決断できるのではないでしょうか。
「健康被害」「不当な評価」からは自分を守るべきです。「仕事はつらいもの」と思って頑張って、結局はうつ病などで働けなくなってしまったら意味がありません。
最重要なのは、「自分の命」そして「心身の健康」です。
というわけで今、仕事でストレスを抱えている方は、以下の記事も参考になるかと思いますので、ぜひご覧ください。
転職を決断する判断基準4:キャリアアップのケース
もっと年収を増やしたい、もっと大きな仕事に就きたいといった理由で、キャリアアップを目的に転職したいというケースがあります。
この場合、転職の判断基準は「仕事が上手くいっているかどうか」になります。
キャリアアップが目的で転職したい場合は、いかに自分の市場価値を高めるかがポイントになってきます。自分の市場価値が低い状態で転職しても、キャリアダウンになってしまう可能性が高いです。
そのため自分の市場価値を高めて転職するベストタイミングは、仕事が上手くいっている時になります。
その理由は、仕事が上手くいっている時というのは、アピールできる仕事や実績も最高の状態になっているはずですし、採用者側からしても前向きな転職動機に好感が持てるので、一緒に働きたいと思ってもらえる可能性が上がります。
逆に、仕事が上手くいっていない時は、アピールできる仕事や実績もイマイチで、採用者側からしてもネガティブな転職動機に好感を持ってもらえないはずです。
そのためキャリアアップを目的にした転職であれば、仕事が上手くいっているかどうか、仕事が楽しいかどうか、仕事で際立った成果を出したかどうか、といったことを判断基準に転職を考えてみることです。
そしてもし今は仕事が上手くいっていない、成果が出ていないという方は、以下の記事を参考にして下さい。仕事を好転させるための方法が学べます。
転職を決断する判断基準4:自己実現のケース
自己実現とは、自分のやりたい仕事ではない、仕事が合わないといった理由で、自分の望む仕事をもとめて転職する場合です。年収や社会的評価のためというよりも、自分の願望を重要視しているケースです。
この場合、転職の判断基準は「現実的な転職プランがあるかどうか」です。
なぜなら、自分のやりたい仕事を求めて転職を希望する場合、自分の願望が先行しすぎて現実性を欠いたプランを思い描いてしまいがちだからです。
それは非常に危険な転職になります。
例えば、実際に転職してみるものの、自分のやりたいことができなかったといったことも起こり得るからです。次の転職先の会社が、あなたのやりたいことをやらせてくれるかどうかは分からないということです。
自分のやりたい仕事に就きたいのであれば、「能力」と「戦略」が必要です。
だからこそ、現実的な目線で次のようなことを考えてみることです。
- 希望する職業につくためには何が必要か?
- 自分は希望する会社に入るだけの素養はあるか?どうやったら身に着けられるか?
- もし自分のやりたいことができなかった場合はどうするか?
- 事前に本当に自分のやりたいことや求める条件が手に入るかをどうすれば確認できるか?
こうやって現実的な転職プランを考えてみてください。
もし仕事にやりがいを求めているのであれば、以下の記事も参考にして下さい。
転職を決断する判断基準5:家庭の事情のケース
介護や病気、子育てなどの家庭の事情で、転職したいといったケースもあります。
この場合、転職の判断基準は「仕事と家庭のバランスをとれるか」です。
仕事と家庭のバランスがとれないなら、家庭の事情に合わせた働き方や仕事ができる会社に早めに転職しておいた方がいいかもしれません。
なぜなら仕事と家庭のバランスがとれないと気づいた時には、すでにストレスや疲れで転職活動どころではなくなっている可能性があるからです。
すでに家庭の事情を理由に転職を考えているのであれば、今の会社でもやっているのかどうか、働き方について、上司に相談や交渉してみることです。
時に難しい決断を迫られるかもしれませんが、そういう時こそ、視野を広くして、柔軟に考えることです。
選択肢は1つではありません。2つでもありません。実は私たちの周りには可能性が転がっていて、柔軟な発想をしてみると選択肢が3つも、4つもあることに気づけます。
ということで、決断術についてはこの記事で紹介する方法を参考にしてください。また発想法について、以下の記事も参考にして下さい。
転職で後悔しない決断術13選
※今後、更新予定。お楽しみに!