目標設定では、どのように目標を表現するのか、という書き方よりも、映像作りが大切です。映像作りとは、その目標を達成している状態を映像化するということです。

 

目標設定で、目標を紙に書いたものの、意欲の高まりが感じられず、思うように行動に移せなかったたという経験はありませんか?それは、紙の上で、目標の設定をしただけで、自分の脳内に目標が設定されていなかったからです。

 

人間を動かすのは、「脳」という臓器です。この脳に、目標が設定されていなければ、私たち人間は、その目標を達成しようという意欲は湧きません。

 

そこで、この記事では、目標設定における目標の書き方はもちろん、目標を脳内に設定する「映像作り」についても解説します。これから紹介する方法を実践することで、目標に向かって行動していくことができるようになります。

 

目標設定をする際の目標の書き方

まずは、目標設定をする際の目標の書き方について解説します。目標設定での書き方のコツは、「期限を設ける」と「具体性を高める」の2つです。

 

目標設定の書き方のコツ1:期限を設ける

目標を表現する際には、期限を付けて書くようにしましょう。

 

人は、自分にとって優先順位が高いことに時間を割き、そのことについて考え、行動します。目標に期限を設けることで、期限までに目標を達成しようと、自ずとその目標に対する優先順位が高くなります。その結果、その目標について考えを巡らせ、達成するための行動を起こしやすくなります。

 

もし目標に期限が設定されていなければ、目標よりも、自分にとって優先順位が高い他のことに時間を割いてしまいます。その結果、飲み会やゲームといった目標達成に関係のないことに時間を使ってしまい、目標の達成に近づかないということが起こります。

 

目標設定の書き方のコツ2:具体性を高める

目標を表現する際は、その目標の具体性を高めた表現にしましょう。具体性を高めた表現にすることで、現状と目標とのギャップがより鮮明に明らかとなり、目標を達成するために、すべき行動が定まります。

 

具体性の高い表現とは、他人が見て、達成したか否かを判断できるような表現のことです。つまり、客観的な表現にするということです。

 

客観的な表現にする代表的な方法としては、「数値を使った表現」と「成果物(アウトプット)を使った表現」があります。

 

以下に、数値を使った表現の例を挙げます。

 

「目標:○月△日までに、英単語1000個の日本語訳を3秒以内に言えるようにする。」

(解説)
「英単語1000個」と「3秒以内」が数値化されている部分です。「英単語を覚える」という目標では、「何個、覚えるのか?」が不明確です。また「覚える」という行為は、主観的な判断になりがちで、「どうなれば"覚えた"とするのか?」かが不明確です。なので、ここでは、「日本語訳を3秒以内に言える」ことが「覚えた」と判断するとしています。

(その他の例)
「目標:○月△日までに、30社に営業訪問する。」
「目標:○月△日までに、売上100万円を出す。」
など。

 

次に、成果物(アウトプット)を使った表現の例を挙げます。

 

「目標:○月△日までに、報告書を上司に提出する。」
「目標:○月△日までに、プレゼン資料を同僚に配布しておく。」
など。

 

目標の書き方にこだわる必要がある場合

目標設定において、目標の書き方にこだわる必要はそれほどないと、私は考えています。期限と、ある程度の高い具体性のある目標であれば十分です。書き方よりも、この後に紹介する、映像作りが重要です。

 

ですが、目標設定において目標の書き方が重要なこともあるでしょう。それは、他者と、自分の目標を共有する必要がある場合です。

 

例えば、社内で目標を共有することになっている会社の場合は、組織全体でスムーズに仕事を進められるようにすることを目的として行っています。

 

そのため、客観的な表現で目標が表現されていなければ、「誰が?どんな仕事を?どこまで進めるのか?」「いつまでに、その仕事を完了するのか?」「その仕事の進捗状況はどうなのか?」が、一緒に仕事をする人同士で共有できなくなり、組織全体でスムーズに仕事を進めることができなくなってしまいます。

 

なので、他者と目標を共有する必要がある人は、目標の書き方にこだわることは大切です。

 

ビジネスにおいては、目標設定のフレームワークとして「SMARTの法則」という目標設定手法を採用している会社もあります。SMARTの法則については、SMARTを使った目標設定!注意点と結果を出すための3つの手順を参考にして下さい。

 

目標設定では、書き方よりも、映像作りが大切!

どんな人であれ、目標設定では、書き方よりも、映像作りが大切です。この映像作りができているかどうかで、意欲や行動力が違ってきます。その結果、目標の達成速度、達成率が違ってきます。

 

人を動かすのは、望ましい映像

人間には、考えていることを映像として思い描く習性があります。そして、人間は、自分が望ましいと思う映像を実現しようと、考えを巡らせ、行動を起こします

 

ここで、あなたが今までで、楽しみにして待ちわびていた出来事を思い出してみて下さい。

 

例えば、子供の頃の誕生日プレゼントがもらえる日、クリスマスの日、修学旅行、ずっと行きたかった旅行、恋人とのデート、新作ゲームの発売日など、自分にとって楽しみにしていた出来事を思い返してみて下さい。

 

すべての人が無意識に、そのことについて、様々な想像を巡らせていたのではないでしょうか?自分が期待することを映像として、思い描いていたのではないでしょうか?

 

そして、その望ましい映像が現実のものとなる日を、楽しみにして、待ち遠しく感じていたのではないでしょうか?その日について、考えを巡らせ、準備(=行動)したのではないでしょうか?

 

このような自分が望ましいと思う映像を思い描き、それに向けて、考えを巡らせ、行動しようとする人間の働きは、目標達成においても同じことが起こります。ですが、多くの人がこの人間の仕組みを活用できていないため、「やる気が出ない」「行動できない」といった状態に陥り、目標達成が上手くいかずにいます。

 

自分を動かす映像の作り方のコツ

人間が望ましい映像を実現させようとするのには、「脳」が関わっています。私たちの脳は、報酬をイメージすることで、それに対する欲求が高まります。欲求が高くなれば、それを手に入れるために、考えを巡らせ、行動するようになるのです。

 

そのため、私たちが目標に向かっていくためには、脳内に目標を設定する必要があります。それが、望ましい映像を作るということです。

 

そこで、自分を動かす映像の作り方のコツを紹介します。

 

映像作りのコツ1:望ましい映像を描く!

 

(解説)望ましい映像を作るには、「自分がどんなことを、望ましいこととして、映像として思い描いているのか?」ということに意識を向ける必要があります。そうすれば、自分がどんな映像を思い描いているのかが分かります。

 

もちろん、自分が思い描いている映像が分からないという方もいるかもしれません。ですが、自分に意識を向けることを何度も繰り返し行うことで、自分が描いている映像が分かるようになってきますので安心して下さい。練習!練習!です。

 

映像作りのコツ2:リアルに描く!

 

(解説)人間は、よりリアルな映像に向かっていこうとします。先ほど、楽しみにして待ちわびていた出来事を思い出してもらいましたが、自分が期待し、待ちわびている事ほど、リアルに想像していたのではないでしょうか?

 

脳内に目標を設定する際は、思い描く映像のリアルさを追求していって下さい。色、素材、質感、温度、味、におい、大きさ、自分との距離など、五感を使ってリアルに映像を感じるようにしていくのがコツです。もちろん、これも練習!練習!練習!です。

 

映像作りのコツ3:感情を感じる!

 

(解説)思い描いた映像に対する、「楽しい」「嬉しい」といった期待する感情を感じて下さい。人間は感情によって、動く生き物でもあります。そのため、その事について「快」を感じれば、それに向かっていきます。反対に、「不快」を感じれば、それを避けようとします

 

皆さんが「やる気が出ない」と言っている場合、その多くが、目標に対して不快を感じてしまっています。そのため、やる気を感じられず、それを避けようとしてしまうのです。

 

目標を達成するには、目標に向かっていくことに「快」を感じる必要があります。なので、その映像に対する期待の感情を味わいながら、映像を思い描くようにすることが大切です。そうすれば、目標に対する「快」の感情が強くなり、さらに意欲が増し、行動するようになっていきます。

 

映像作りのコツ4:映像を1日に何度も思い描く!

 

(解説)人間には、自分にとって優先順位が高いことについて、考えを巡らせ、行動を起こす習性があります。先ほど、楽しみにして待ちわびていた出来事を思い出してもらいましたが、自分が期待し、待ちわびている事ほど、1日に何度もそのことについて考えを巡らせていたのではないでしょうか?

 

この人間の習性を目標達成に生かすことで、目標の達成方法についてクリエイティブに考えるようになり、行動を起こしていくようになります。それが、意識的に、望ましい映像を1日に何度もリアルに思い描き、感情を味わうということなのです。

 

映像作りのコツ+α:あたかも今、そうなっているかのように感じる!

最後に、自分を動かす強力な手法をご紹介します。それは、「あたかも今、そうなっているかのように感じる!」ことです。

 

人間には、認知的不協和という心理現象があります。これは、現実と、理想(=認知)にギャップ(=不協和)がある場合、どちらか一方を選択することで、そのギャップを解消しようとする心の働きです。

 

つまり、「自分はすでに、その目標を達成している!」と強く感じることができるようになればなるほど、まだ目標が達成されていない現実を何とかしようと、心が動き出すということです。そうなれば、現実と理想のギャップを埋めようと、クリエイティブに目標を達成するためのアイデアを見出し、大量に行動を起こしていくようになります。

 

そして、「自分はすでに、その目標を達成している!」と強く感じるためには、「今、そうなっている!」と思いながら、望ましい映像を思い描くこと、感じることが大切です。これも練習!練習!練習!です。

まとめ ~今日から、映像作りを始めよう!!~

目標設定においては、書き方が注目されがちです。ですが、書き方よりも重要なのが、映像作りです。

 

目標設定において、自分の脳内に目標を設定する、つまり、望ましい映像を作るという発想を持たない方が多いように思います。

 

ですが、私たちのパフォーマンスを決めるのは「脳」です。そして、脳は、望ましい映像を思い描いたときに、それに対する欲求を感じるように出来ています。

 

そのため、望ましい映像を作るということは、私たちの脳の仕組みに基づいた正しい方法なのです。是非、今日から、映像作りを始めてみて下さい。

 

期限までに、こういったことを現実化するんだ!」という気持ちで、望ましい映像を作り込んでいけば、あなたは「意欲が高まっていく」「アイデアが思い付くようになる」「行動をするようになる」といった変化を感じるようになっていくことでしょう。

 

  • 目標に、期限を設けよう!
  • 目標の具体性を高めよう!
  • 毎日、何度も、望ましい映像を思い描こう!
  • 映像作りを習慣化しよう!

 

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