
やりたい仕事が見つからないと悩んでいませんか?この記事では、これから就活する人、就職したけど転職を考えている方に向けて、やりたい仕事の見つけ方をご紹介します。
まず、やりたい仕事が見つからない本当の原因を知っていますか?原因を知らないと、何をすればいいかが明確になりません。
なので、就活や転職でより良い決断をするために、本当の原因を解説し、その上で、何をすべきなのかを解説していきます。
この記事は、やりたいことを見つける学校の講師が、心理的な知見を踏まえて解説するので、最後まで読んで頂ければ、あなたの悩みの解決策が十分に分かります。
また、もっと詳しく学びたいという方は、『やりたいことを見つける学校のオンライン体験講座』が無料で視聴できますので、そちらもご覧ください。
やりたい仕事が見つからない診断
- やりたい仕事が見つからない5つの原因
やりたい仕事が見つからない本当の原因を5つご紹介します。
- 自分を知らない。
- 仕事を知らない。
- 可能性を知らない。
- 判断基準を知らない。
- 見つけ方を知らない。
この5つが原因です。
1つずつ解説します。
やりたい仕事が見つからない診断1:自分について
やりたい仕事が見つからないのは、自分を理解していないからです。例えば、やりたくないこと、やりたいこと、価値観、ゴールなどの自己欲求を理解していないと、当然、やりたい仕事が見つからないです。
そこで、次の質問について考えてみて下さい。「なぜ、これまでの仕事が嫌だったのか?」。この質問で、自分が何を好み、何を嫌うのか、傾向が分かります。
自分を知る方法については、後で詳しく解説しますので、最後まで読んでくださいね。
また自己欲求の理解を深めたい方は、『やりたいことを見つける学校』で、やりたいことの見つけ方を学ぶのも1つの方法です。
やりたい仕事が見つからない診断2:仕事について
やりたい仕事が見つからないのは、世の中にどんな業界や職業があるのか、どんな企業や求人があるのか、あなたが知らないからです。
例えば、子供はカウンセラーになりたいとは言いません。仮面ライダーやケーキ屋さんになりたいと言います。最近で言えば、YouTuberになりたいという子供いるが、動画クリエイター(※ここでの意味は、動画を制作・編集する人)になりたいという子は少ないでしょう。
ですが、YouTuberよりも動画クリエイターの方が仕事が手堅く、それなりの収入が得られます。子供は、動画クリエイターの存在を知らないから、Youtuberになりたいと言うわけです。
このことから人間の職業選択における思考メカニズムが分かります。
それは、
- 人は知っていることの範囲内でしか決められない。
- そもそも知っていないと、やりたいという気持ちすら湧いてこない。
という当たり前の事実です。
では、どうすればいいのか?
やることは簡単です。あなたも、業界や職業を細部まで調べることで仕事を知ること。どんな企業があって、どんな求人が出ているのかを知ること。そうやって、とにかく知っている情報量を多くするだけで、選択肢が広がり、やりたい仕事が見つかりやすくなります。
(ちなみに、業界や業種、企業について情報をたくさん持っておくと、ビジネスパーソンとして仕事に活かせるのでおすすめです。)
仕事を知るための具体的な方法は、あとで詳しく解説しますので、そちらも参考にして下さい。
やりたい仕事が見つからない診断3:選択肢について
やりたい仕事が見つからない原因は、可能性を知らないからです。これは実は、非常に非常に重要な話です。どういうことか説明します。
- 未経験だから
- 文系だから
- これまで関わったことのない業界・業種だから
- 学歴が良くないから
- ITが苦手だから
- コミュニケーションが苦手だから
- 年齢的に今から新しいことを学ぶのは難しいから
など。
様々な思い込みによって、可能性が見えなくなっているケースがあるということです。心理学的に言うならば、視野狭窄に陥っているということです。
「できない」という思い込みがあると、選択肢を狭めてしまい、結果、やりたい仕事が見つからないとなってしまうということです。
そして怖いのは、無意識に「できない」という思い込みに縛られていることです。あなたも無意識に「できない」と思い込み、選択肢を狭めていませんか?
今の時代は、技術が目まぐるしく変化し、当然、ビジネス環境も変わります。それに伴って、求めらるスキルも変わっていきます。
そのため、常に学習し、スキルを磨いていくことがどの年代にも求められる時代です。
実際、オックスフォード大学でAI研究を行っているマイケル・A・オズボーン准教授は、今後10年~20年の間に仕事の半分がなくなり、一方で未知の仕事が誕生していると予測しています。
そう考えると、特に、10代、20代、30代、40代であれば、尚のこと、残りの人生で、新しいことを学び、未経験に挑戦しなければいけない可能性が高いです。
そうなると、先ほど挙げたような「できない」理由は無視してしまった方がいいというわけです。
「できない」を言い訳にして、選択肢を狭め、市場価値が下がり続けていくよりも、「できること」を増やして、選択肢を広げ、市場価値を高めた方が人生がより良くなるということです。
「できないこと」を「できる」ようにするのが簡単な時代
今は、オンライン学習サービスや通信講座など、比較的に安価でお手軽に学習できる環境がすでにあります。つまり、「できないことをできるようにする方法」はいくらでもあるんです。
人間は、できないことができるようになると嬉しい。実際、赤ちゃんから大人になるまで、できないことをできるようにして生きてきましたよね。
二足歩行、自転車、勉強、スマホの操作、車の運転なと…。できることが増えると人生は楽しくなるものです。
そう考えると、始めから「できるかできないか」で考える必要はないのでないでしょうか?「できるようにすれば人生が面白くなりそうかどうか」で考えてみてはいかがでしょうか。
心理的な問題を解消する方法についても、あとで詳しく解説しますので、ぜひ参考にして下さい。
やりたい仕事が見つからない診断4:判断基準について
どんな業界、業種、仕事、会社を選べばいいのか判断基準を知らないと、何を選んでいいか分からず、やりたい仕事が見つからないとなってしまいます。
判断基準には唯一絶対の正解はありません。
その理由は、「大企業を選べ」「年収で決めろ」「強みを行かせる仕事を選べ」「福利厚生がしっかりした会社を選べ」と言っても、結局、本人が満足もしくは納得(妥協)できなければ意味がないからです。
また、就活や転職では、社内の雰囲気や人間関係、社員の性格、業務プロセスなど、その会社に実際に入ってみないと分からないことも多々あるわけです。
さらに、自分の年齢やキャリア、できること、経済状況といった自己要因に加え、社会状況や企業の事情などの外的要因も存在し、それらの要因は状況によって変化することを考えると、やはり唯一絶対の正解はありません。
では、どうすればいいのかというと、自分が何を重要とするのか優先順位を理解し、それに基づいて判断していく必要があるということになります。
そして判断基準の土台になっているのは、自分のやりたいことや、価値観、ゴールといった自己欲求の理解です。自己欲求が分からないという方は、『やりたいことを見つける学校』で学んでみるのもおすすめです。
やりたい仕事が見つからない診断5:見つけ方について
やりたいことの見つけ方を知らないと、やりたい仕事が見つからないとなってしまいます。当然のことですが、やりたいことを見つける方法については学校では教えてくれません。
ですが、社会に出ると、就職、仕事、転職、副業、起業、結婚など、あらゆるシーンで、「自分のやりたいことは何のか?」が問われます。それが分からないと、前に進めませんし、どんなに頑張っても楽しくない毎日を過ごすことになります。
なので、大人が身に着けるべきスキルとして、やりたいことを見つける技術は非常に重要だと考えられます。
この記事でも、さらに詳しく、やりたい仕事が見つからない人が、どうすればいいのかを解説していきます。
ですが、もっと学びたいという方は、『やりたいことを見つける学校』で、やりたいことを見つける方法を学んでみて下さい。
やりたい仕事が見つからない時に、見つけるステップ
やりたい仕事が見つからない時でも、これから紹介するステップで順を追って考えていけば、やりたい仕事が見えてきます。
料理と同じで、正しい手順を知り、正しい順番で思考(調理)していけば、答え(料理)が出来上がります。
ということで、やりたい仕事が見つからない時には、次のことをやってみて下さい。
- 思い込みを知る
- 自分を知る
- 仕事を知る
- 可能性を知る
- 絞る
まずは、①自分が無意識に「できない」と思っていることを探っていきます。やる事は単純です。自分が「できない」と思っていることは何かを考えて、リストアップしていくだけです。
この作業をすることで、自分の無意識の思い込みを把握できます。この作業をしないと、知らず知らずのうちに「できない」という思い込みによって、視野狭窄に陥り、可能性に気づけなくなってしまうので非常に重要な作業です。
自分の思い込みを知ったら、あとは、②自分を知り、③仕事を知ることで、自分のやりたいことや、世の中にどんな仕事があるのかということについて理解を深めていきます。
これだけでも、自分の方向性が見えてくると思います。
それでも、やりたい仕事が見つからない時は、④さらに可能性を広げていきます。可能性を広げるとは、別の選択肢についても考えることで、自分の視野を広げていく事を意味しています。
そして、①~④まで行うと、それなりの選択肢が出ている可能性がありますので、⑤絞っていくことで、最終的な方向性を決めていきます。
この①~⑤が大まかな流れですが、具体的なやり方は、次章で解説していきます。
やりたい仕事が見つからない時に実践したい見つけ方12選
では、やりたい仕事が見つからない時に実践したい見つけ方について具体的にご紹介していきます。
好きなものから1つ1つ取り組んでみて下さい。新しい考えやヒントが得られるはずです。
それでは、1つずつ解説していきます。
【1】仕事観を書き出そう!
やりたい仕事が見つからない時には、「できない」と思っていることを書き出すことで、自分の思い込みを知ることから始めましょう、と前章で書きました。
それに近いことですが、「できない」という視点を広げて、そもそも仕事に対してどのような考えを持っているのかを書き出してみましょう。
ポジティブな考え、ネガティブな考えなど、いろいろあると思います。
まずは、そういった仕事観について見える化することで、自分の思考を客観的にみれるようにしましょう。
そして、仕事観を見える化することで、その仕事観が自分の人生にとってプラスあるいはマイナスの影響を与えるのかを考えてみましょう。
もしかすると、仕事観に縛られているせいで、可能性に気づけなくなっていることがあるかもしれません。
どんな仕事観を持つと、人生がより豊かになるでしょうか?この機会に、仕事観を調整してしてみ下さい。
【2】診断サイトで自分を知ろう!
やりたい仕事が見つからない時は、診断サイトで自分を知るのも1つの方法です。診断サイトの結果は、必ずしも正しく、真実を表すものではありません。なので、診断サイトの結果を過度に信じるのはよくありません。ですが、ヒントとして活用はできます。
診断サイトには次のようなものがあります。
診断サイト1:リクナビ診断
リクナビ診断は、リクナビが提供している診断ツールです。5分で本格診断ができるのでお手軽です。
診断サイト2:適職診断MATCH
「CAB」「GAB」「玉手箱」などの採用テストを作成している日本エス・エイチ・エルという会社が監修している自己分析ツールです。仕事に関して個人の行動傾向を測定することができ、自分の強みや適職が客観的に診断できます。
診断サイト3:SKIT
質問数が多く取り組むのに65分くらいの時間がかかりますが、課題発見能力、想像力、基本的思考力等が得点で分かったり、自分のタイプを特性別で診断してくれます。時間がかかる分、フィードバックの量も多いので、多くのヒントを得られるかもしれません。
診断サイト4:ストレングス・ファインダー
ストレングス・ファインダーは、米国の組織コンサルティングのギャラップ社が提供している、非常に有名な自己分析ツールです。診断結果は、34の資質のうちどの資質が優れているのか、上位5つを教えてくれます。
新品の書籍を購入すると、付属しているアクセスコードを使って、診断を受けることができます。※中古品の書籍を購入してもアクセスコードは無効になっていますので新品である必要があります。
【3】人生のゴールを考えよう!
やりたい仕事が見つからない時は、人生のゴールを考えてみることです。人生のゴールといっても、3年後や5年後、長くても10年後から20年後くらいで構いません。
- 将来、自分がどんな人生を送っていたいのか?
- どんなことをしていたいのか?
- どうなっていたいのか?
こういったことを考えてみましょう。
人生のゴールについて考えることによって、今、自分が何をすべきかが見えてきます。つまり、人生のゴール=理想の未来から逆算して考えられるようになります。
【4】ネガティブに考えよう!
やりたい仕事が見つからない時には、ネガティブに考えるのも1つの方法です。やりたい仕事を見つけるというと、なかなか考えが思い浮かばないという方も多いと思います。
そんな方は、反対にネガティブに考えてしまいましょう。
具体的には、「やりたくない仕事は何か?」「絶対にこうなりたくないという人生はどんな人生か?」といったことを考えてみましょう。
つまり、やりたいことを考えるのではなく、「やりたくないこと」「避けたいこと」を考えるのです。そうすれば、今やるべきことが見えてきます。
人生戦略として、こうなりたいというプラスを目指すのではなく、こうなりたくないというマイナスを回避するという意識でやっていくのも1つの選択です。
そうやって、マイナスを回避しているうちに、やりたいことも見えてくる可能性があります。
ただし、マイナスを回避するというのは、「手を抜く」「楽をする」「逃げる」ということではありません。楽をすると、その付けは後からやってくるものです。
【5】仕事に求めることを明確にしよう!
やりたい仕事が見つからない時は、仕事や会社に求めることを書き出してみましょう。自分が仕事や会社に何を求めているのか、何を重要視しているのかを理解していないと、適切に仕事や会社を選ぶことはできません。
自分の判断基準を知らずに、なんとなく仕事や会社を選んでも、「何か違う…」となってしまう可能性が高くなります。
なので、自分の判断基準を明確にしておくことが大切です。
あなたは、仕事や会社に何を求めているでしょうか?自分が重要視している要素や条件をランキング化しておきましょう。
ランキング化することで、妥協できないところと、妥協してもいいところが分かってきます。
すべての条件を満たすような仕事や会社に出会うのは現実的に難しいです。なので、どこか妥協しなければいけない部分があります。そんな時に、妥協できないところと、妥協できるところを考えるためにも、ランキング化しておくのがおすすめです。
【6】まずはすべての選択肢をリストアップしよう!
やりたい仕事が見つからない時は、まずはすべての選択肢をリストアップしていきましょう。この時に、やりたい仕事か、やりたくない仕事かを考える必要はありません。
ただ単純に、今の自分にはどのような選択肢があるのかをすべて書き出してみましょう。
そうやって書き出すと、やりたくないと思っていた仕事でも、「やってみてもいいかもしれないなぁ」と考えが変わることがあります。
それは、選択肢をすべてテーブルに並べることで、比較しやすくなったからです。
ということで、とにかくすべての選択肢をリストアップしていきましょう。
【7】常に3択以上で考えよう!
やりたい仕事が見つからない時には、常に3択以上で考えるようにしてい下さい。やりたい仕事が見つからないという方は、2択で物事を考えがちです。
やりたい仕事をするか、嫌な仕事をするかと…。
やりがいか、お金かと…。
こういった2択思考は、視野が狭くなってしまいます。
例えば、やりたい仕事であっても、嫌な仕事であっても、作業単位で分割してみると、やりたい作業もあれば、嫌な作業もあるかもしれません。
そう考えると、嫌な仕事だけど、この部分はほどほどにして、この部分は楽しいから頑張ろうと思えたりもするのではないでしょうか。
このように職業(仕事)という単位で見るのではなく、実際の業務内容(作業)を細かくみると、また考えが変わってきます。
また、お金を得ながら、やりがいのある働き方だってできるものです。特に、今の時代は、お金もやりがいも得られる働き方ができます。
具体的には、副業を始めればいいわけです。お金のために会社員として働き、やりがいのために副業として働けばいいわけです。そして、副業が上手くいけば、独立だって選択肢の1つになります。
このように、3択以上で考えるようにしましょう。そうすることで、視野が広がります。
【8】未経験からの挑戦者を知る!
※今後、更新予定。お楽しみに!